- 2015年8月19日
あなたは「どうすれば圧迫骨折の方の姿勢が変わりますか?」という質問をしたことがありますか?
「首と体幹の可動性を出す方法」とは?
その前に
まずは復習です。
前回からお伝えした治療すべきポイントとして、
「僧帽筋」
「ハムストリグス」
「横隔膜」
「斜角筋」
「臀筋」
「後頭下筋群」
「肩甲挙筋」
「胸鎖乳突筋」
を挙げさせて頂きました。
みなさん試して頂けましたでしょうか。
それで今日お伝えするコンテンツは、
「首と体幹の可動性をだす方法」です。
圧迫骨折の方で
脊柱に関わるところの促通は、
歩行など様々な動作において
動きをだしていかないといけないと、
円滑な動作に結びつかないです。
で、今日お伝えするのも
それに付随したものです。
圧迫骨折の方って、
想像してみて下さいね、
まず圧迫骨折の方って
脊柱の円背傾向になりませんか?
これは圧迫骨折の構造というか特徴として
椎体の前方がつぶれやすい結果
このような姿勢となります。
それで
その姿勢をよーくみたときに
肩甲骨の位置はどうでしょうか?
おそらく
外転位から
さらに
屈曲傾向となっているはずです。
このときに伸長位で使われているのが、
そう
「広背筋」
っと
容易に想像がつきますよね。
この筋は
筋自体が平べったくて
長い形状にて
アウターとして
使い勝手のいい筋肉となっています。
そのために
圧迫骨折においては、
起立筋が使えない代わりに
使われるケースが多々有ります。
例えば
起き上がり
立ち上がり
etc・・・
よく起きるときに腕で代償する人おおくないですか?
または立ち上がるときの腕での代償など・・・
まさにその動作です。
なのでこの
「広背筋」を
調整する意義は幅広いと思います。
広背筋ときいて
肩の伸展筋ってイメージが強いと思いますし、
MMTでもそう解釈しますが、
体幹の伸展にも関与します。
圧迫骨折の患者さんにおいては
姿勢でここが著名に影響を受けているので
必ずみてみて下さい。
まずおさらいで
筋のつき方からですが、
起始:T5〜L5の棘突起、仙骨、腸骨稜、第9〜12肋骨
停止:上腕骨小結節稜
とついていて、
広背筋の役割を簡単に述べていくと、
背中がわから上腕を引っ張る
つまり
上腕の伸展プラス内転
結果
肩甲帯の内転となり、
胸・腰椎の伸展が生まれるわけです。
つまり起始停止から考えると
もろに脊柱に影響をしているわけです。
なので、
肩甲骨を動かす = 脊柱の動きにも大きく影響があります。
やはり圧迫骨折なので
そういった構造的なつながりは見落としてはいけないと
思います。
また圧迫骨折にとって
この筋のアライメント(筋の張力)は
とても必要性が高い筋だと思います。
なので、
ぜひここを調節してあげて下さい。
圧迫骨折においては、
姿勢の影響が多々あり、
このような機能障害はほぼ間違いなくおこると
思います。
筋自体が伸展位で使われている状態を
継続すると
筋へのストレスが過負荷になって
うまく筋が働かないケースが多々あります。
圧迫骨折において、
頸部・体幹の伸展は重要であります。
この広背筋の機能を高めることは
とても有意義だと思います。
なので、
こういった知識を
もっと使って
臨床の幅を広めていってください。
僕たちセラピストが、
患者さんを救っていくというマインドセットし、
臨床で困っている人を助けていきましょう。
ぼくはそんな視点をもって
患者さんの治療に臨んでます。
今日もここまで読んで頂きありがとうございます。
次週はまた脊柱圧迫骨折について。
お伝えしていきたいと思います。
本日もブログを読んでいただきありがとうございました。。。
日本疼痛リハビリテーション協会 東海支部 長村 充
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