- 2015年8月9日
その肩の痛みの原因は本当に肩にありますか?
From 山野井 孝志
70代の女性の方で
ベットで横になっていて起き上がる時に
転倒し痛めたとのことです。
負傷から約二週間たっても治らないので
受診されたそうです。
どこが痛いかといえば
上腕の外側部全面に安静時痛があるのと
特に水平内転と水平外転時に
痛みがあるとのこと。
水平内転時は30度位から痛みがあり
水平外転時は5度もいかないうちに
痛みが出ます。
これを指標にして
疼痛誘発動作で評価します。
さて今日お伝えいたします
ポイントは、
腰方形筋です。
まあ全く関係のない感じですが、
この方は変わりました。
腰方形筋に疼痛誘発動作をかけると
特に水平内転時の痛みが変わりました。
何が変わったかといえば
痛みの出る角度です。
先ほどは30度位だったのが
45度くらいまで行けるようになりました。
ですのでここを緩めれば
45度位までは水平内転できるようになります。
なんで腰方形筋だったか?ですが
原因として考えられるのは
この方が普段多く取る姿勢です。
聞けば、
よくお孫さんの送り迎えで
自動車を運転されるとのことです。
片道一時間くらいはザラとのことです。
長時間の運転は
腰にかかる負担が多いので
評価対象として加えた結果
効果がありました。
肩の痛みで腰部の筋は
なかなか治療しないと思いますが
しかし痛みの原因になることは多いです。
なので肩の痛みでも
肩甲骨周りにとらわれず
腰部も疼痛誘発動作ができる方は
ちゃんと評価して頂いて
治療してみてください。
もし疼痛誘発動作ができない方でも
腰に負担がかかっていそうな方であれば
緩めてみると効果があると思います。
それでは今日はこの辺で失礼いたします。
最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。
JPR協会関東支部長の山野井
以下にいつも使っているメールアドレスを正しくゆっくりと入力してボタンをクリックしてください。