- 2016年12月8日
坐骨神経痛の痺れを開放する画期的な方法
独自メソッド疼痛誘発動作の秘密、教えます。
From 藤井翔悟
大阪行きの車窓より、、、
腓骨筋、触ってますか?
シビレ治療の臨床では無視されがちな部位ですが
もしあなたの担当している患者さんが、下腿外側にシビレを訴えられるのであれば
必ず、この疼痛誘発動作を行ってください。
今日も坐骨神経痛ストレスの話を届けていこうと思っています。坐骨神経痛の方はうちでもたくさんいらっしゃるんですが、その殆どが、薬をやってもだめだった、注射をしても効かなかった、温めてもらってもだめだった、お尻の周りの痺れている所にマッサージしてもらっても効き目を感じなかったと来院される方がほとんどなんです。
▼目次
西洋医学では坐骨神経痛は改善する可能性が低い
まずは大事な二点からお伝えしましょう。
まず一点目は、西洋医学的な治療ですね。西洋医学的な薬とか治療法では、坐骨神経痛は改善する可能性は非常に低いのです。
二点目は患部ですね。痺れが出ている所だけを触って揉んで温めて…とやっても改善しないということを、患者さんは教えてくれるんですね。
全身の繋がり、特に全身の筋膜の繋がりが大事です。なぜ筋膜かということですけれども、西洋医学では、筋筋膜を一切診ません。神経とか骨格の状態などは検査するのですが、筋膜は見逃されているので、まずは第一選択としては、こちらを疑っていきます。
そして、患部以外という意味でも、繋がりを診ていく必要があるんですね。要は痛みが出ている場所だけを触っても改善しないから、それ以外の場所を触っていって、改善を狙っているいくということなのです。
下腿外側の痺れ
今日は下腿外側の痺れを考えていくんですけれども、下腿外側の痺れって、色々やっていっても取り残しやすい場所なんですね。大腿とか臀部の痺れは取れて下腿外側の痺れだけ残るというケースもあるんですけれども、その場合はどこを見逃しているのかと言ったら、腓骨筋群です。
腓骨筋群の存在を見落としてしまっているというケースが非常に多いので、これについて「どうやって腓骨筋を治療に使って行くのか」という所をご説明します。
重要な触診部位
まずは腓骨筋ですね。腓骨との一押し下ですね、長短腓骨筋と二種類ありますけど、そこから、第五中足骨底、もしくは中足骨付近に停止するような筋肉になっています。
腓骨筋自体で、筋硬結が出来やすい部位で、痺れと痛みが伴いやすい部位を触診しないといけないんですけど、それはどこなのかと言ったら、腓骨との一押し下の部分ですね、ここに筋硬結を生じます。
ここをがっちりと抑えながら疼痛誘発動作をやっていただきたいです。
触診で痺れの有無を確認
では、腓骨筋の触診です。まずは腓骨頭の位置を確認します。腓骨頭はランドマークですぐ分かりますね。そして外果があります。この腓骨頭・外果を走行している筋肉だと思って下さい。
腓骨頭から一押し下の部分ですね。ここの部分を両手でガッチリと抑えてもらって、痺れが減るのかどうかチェックしてみて下さい。押圧刺激です。
足関節の底背屈の可動域
ポイントなんですけれども、筋硬結に触れなければ意味がないですからね。ただ筋腹を触っているだけじゃなくて、疼痛治療に特化した触診法と僕たちはよく言うんですけれども、筋硬結にしっかりと押圧刺激を加えないと、何も変わらないんです。
ですから、腓骨筋のせいで痺れていたとしても、あなたの触診のスキルが低かったら、しっかりと診断できないということになってしまいます。
必ず解剖学の教科書を見てから、触診するようにして下さい。触れているかどうかの証拠としては、足関節の底背屈の可動域が非常に変わります。
背屈の可動域が明らかにアップします。実は腓骨筋をリリースできたら背屈の可動域もアップするということがここから考察出来ますよね。
まとめ
あなたが担当している患者さんが、「腓骨筋のせいで痺れているのかどうか」ということが、これで鑑別出来ます。押圧刺激を加えて、前後の状態を診る「疼痛誘発動作」という評価方法です。この疼痛誘発動作、僕たちの独自メソッドの疼痛誘発動作を使って、評価をしていただいて、痺れが軽減、もしくは消失したのであれば、あなたの担当している患者さんは、腓骨筋が原因で痺れているということですから、ぜひともその所見を使っていただいて、あなたの疼痛治療に活かしていただければと思います。
今日は、骨標本とスタッフの前野に協力してもらいながら
詳細に腓骨筋とシビレのことを解説していますので
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ー藤井翔悟
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著者
日本疼痛リハビリテーション協会 代表
腰をはじめとした身体の痛みに対して、これまでに類を見ない施術方 法を考案、それを学び実践している医療従事者は世界中で10万人を 超える。学会発表や研究にも意欲的に取り組み、その手技は改善率 の高さから業界に旋風を起こしている。芸能人やスポーツ選手からの 依頼が殺到し、その確かな結果が評判を呼んでいる。また自身が主 催するサミットには800人以上の医師や医療従事者が参加。アメリカ、 スイス、カナダからも受講生が来日するほどである。ボランティア活動にも意欲的に取り組んでおり、医療が浸透していない地域に出向き、 医師や医療機関と連携して高品質な施術を無償で提供している。海 外でも普及活動を行い、その活動が評価されオランダ政治家との対 談やアメリカの医師から推薦文をもらうほどである。日本で最も有名 な治療家であり実力者。
書籍:痛みが消える魔法の腰痛学 PHP研究所
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