- 2015年8月7日
⑰ 膝の痛みと頸部の関係
From 藤井 翔悟
膝OAシリーズっていうのを
今回ずーっとずーっと長くやってたんですけど、
受講生さんの悩み聞いてると
やっぱりリハビリの現場だとメインの疾患に膝の痛みはないんだけど、
膝OAで入ってきたわけじゃないんだけど脳卒中片麻痺でね、
膝OAがあって荷重時痛があって、
hemiの治療っていうよりも膝の痛みの治療で難渋してます。
とかね。
頸部骨折術後で入ってきた方ももともと膝の痛みがあって
頸部骨折することで増悪されたとか、
そういう風な形のお悩みをうかがうことが多いです。
シンプルに膝OAの痛み、TKAの術後っていうよりも、
何かに合併してて遭遇されることが多いのかなっていう
印象を受けました。
でそういったことも踏まえてですね。
膝の痛みのポイント、
典型的な変形性膝関節症の痛みの治療の仕方、
評価の部位っていうのを
この間お伝えさせていただいてたんですけども、
今日ちょっと応用的な話をしますのでちょっと、
「んっ?」て思ったりするかもしれないですけど
まあそんなものもあるんだなってな感じで聞いてください。
またこの膝OAの典型的なアライメントっていうのを
今日は矢状面から見てます。
あの典型的ですよね。
骨盤後傾してて股関節外転外旋位で膝関節屈曲位、
距骨下関節が回外位のポジションで固まってしまいますよね。
そういう風な要はユニットを呈している骨盤帯とか下肢であれば、
脊柱はどうするかっていうとですね。
湾曲の仕方っていうのはどうしても骨盤後傾位に対しては、
前方、頸部を前方に突出させて
姿勢を制御するっていうパターンを呈するのが、
重力のあるところで生活している僕たちの宿命。
そういったパターンをとるのが
宿命っていった形になると思います。
で、あのそういったパターンをとっておられるかたっていうのはね、
結局その痛みが残ったり最後の最後で痛みでいい結果を出すために、
見ていただきたいポイントがズバリここなんですけど、
はいどうですか?みえますか?
見えますかね。
えっと頸部の伸筋っていうか頸部の側面の筋肉、
斜角筋とか、板状筋、僧帽筋上部線維の肩甲骨の上に
呈しているところをですね。
どうしても硬くなる、このポジションだと。
このポジションでずっと歩くこと、
立位保持、歩行すると
頸部前方突出位のおばあちゃん多くないですか?膝OAで。
あの膝がね。開いてて左右に揺れながらあるいてて、
脊柱もすごく、胸椎とかね後弯が
すごく強くて頸部が前方突出、
んっーてなってる人の
この頸部の硬さ診たことありますか?
実はここにあなたが悩む最後の最後の膝OAのポイントがあります。
ずばりですね痛みの種類はここでは問わないです。
階段昇降時痛であろうが、歩行時痛であろうが、
膝屈曲時、伸展時の痛みであってもここです。
頸部の伸筋、具体的な名前でいうと、
さっき言った通り板状筋、斜角筋とかやね。
僧帽筋上部っていうところが僕もたくさんの方
診させていただいてる中でどうしても関連してるんですよ。痛みと。
で疼痛誘発動作ができる人はここを評価してみて、
引っかかるかやってみてください。
できない方だったりとかアプローチの仕知っておられる方だったりとか
一度ちょっとこの辺を新たな視点ですけど見てみてください。
そうするとね結構それで膝OAの痛み
最後の最後とりきれない痛みにいい結果がでるかもしれないです。
全員が全員じゃないですけど特にこのパターン、
アライメントを呈しているパターンの人で、
頸部前方突出のかたはかなり怪しいので
必ずここを見るようにしてください。
僕も絶対見るようにしてます。
はい今日はこういったところの膝OAの痛みの
ちょっと応用的なところなんですけど
こういった所見は知ってるか知っていないかで、
あなたの要は治せる患者さんっていうのは
大きく変わってくると思いますので、
ぜひとも、臨床で有益なアイデアであったり、
治療の一つとして使っていただければなと思います。
PS.膝OAの疼痛治療はについてもっと知りたい方はいませんか?
以下にいつも使っているメールアドレスを正しくゆっくりと入力してボタンをクリックしてください。