- 2015年8月23日
⑪肩こりと横隔膜との関係
From 藤井 翔悟
肩こりの方で見てほしい場所を
最初にお伝えさせていただくんですけど、
ここ横隔膜です。
肩こりの方は横隔膜の硬さがタイトなんですよ。
横隔膜は呼吸をする筋肉なのでここが硬いと
呼吸補助筋を使って呼吸しなければいけなくなります。
呼吸補助筋はどこかというと
吸気と呼気に分かれますが、一つは頸部周囲筋ですよね。
もう一つは肋間筋だったりするのが呼吸の補助筋となっています。
横隔膜が硬くなると
頸部周囲筋、肋間筋がタイトになってしまいます。
横隔膜を緩めることで肩こりに対し即効性があります。
結構多いです。
病的に呼吸がしにくいとかではなくてやっぱり肩が硬かったら
横隔膜が関連していることがすごく多いです。
臨床的に呼吸が浅いとか自覚しているかは
あまり関係ないんですけども、
横隔膜を緩ませることで肩全体が緩みます。
全体性を変えることに関しては横隔膜は結構いいですよ。
やるべきです。
もしかしたら、あなたの肩こり患者さんが
何をやっても改善しないとかすぐ戻るとか
揉んでもらっているときだけ気持ちいいとかの
所見があるのであれば、
それは肩周囲、頸部周囲に肩こりの原因はないんですよ。
診ていただきたい視点としては離れた部位になってくるんですけども、
その一つが横隔膜になってくるんです。
横隔膜自体を診ていただくことで、
改善できる肩こりの方は増えてきますし、
横隔膜のせいで硬さが出ている方も結構多いです。
これをしっかり調整できるようにするっていうことが
必要になりますね。
触診はすごく簡単で肋骨の下縁から手をいれると
横隔膜なんですよ。
そこの硬さを診ていただくだけで横隔膜の硬さを評価できます。
横隔膜を緩めることで頸部、肩甲帯の筋肉が
フワッと緩んでいく形になりますので、
それを治療に生かしていただく形になります。
これも評価が必要になりますがこれは疼痛誘発動作ができるあなたでも
再現性は低い特徴がありますので、
これはしょっぱな横隔膜を緩めてください。
それで肩こりの自覚症状が変わるかが評価になります。
基本は評価、治療となりますが、
横隔膜はちょっと再現性が低いデメリットがありますので、
それを理解していただいたうえで
横隔膜を肩こりの治療に取り入れてください。
肩がすごく凝ると息が苦しい方も
多いのでそこも見る所見の一つだと思います
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