- 2015年7月1日
⑧ 変形性股関節症の痛みに最も関連のある筋とその理由
From 藤井 翔吾
今回は変形性股関節症に関係する筋を一つ紹介しようと思います。
今までディ ープフロントラインについて話してきましたが、
次はラテラルラインです。
体 の外側のラインです。
変形性股関節症の方は体の深部である、
いわゆるインナ ーとされるようなディープフロントラインの筋膜のつながりに
障害があるか、
もしくは体の外側に体重がそれてしまって、
そこの外側のラインで姿勢を制御 するというパターンをとられますから、
そちらにも原因筋があったりします。
このラテラルラインで、
どこの筋肉かというと、
まずは大殿筋です。
大殿筋は 面積も大きく長さもある筋肉なので、
股関節周囲の安定性が低い方は大殿筋を使 って
姿勢を制御する傾向があります。
なので
変形性股関節症の方の多い訴えで、
大腿の外側、大転子のあたりなどに痛みを訴える場合、
この大殿筋に原因があ ることが多いです。
それはなぜか、
よくカルテ上では腸脛靭帯の緊張が高いと か腸脛靭帯炎などと
判断されることがあると思いますが、
ただ元をたどれば、
外側の筋というのは中心が大殿筋なんです。
なので
中殿筋や大殿筋の硬さは腸 脛靭帯につながり、
腓骨筋、前脛骨筋に筋膜は連鎖していきます。
そのおおも とは大殿筋です。
腸脛靭帯に圧痛があるとか、
硬いから緩ませられないと考え るのではなくて、
大殿筋を緩むと、腸脛靭帯も緩みます。
イコール大腿外側の 痛みはとれます。
変形性股関節症の方は大腿外側に痛みが出る人が多いと思い ますが、
その時は大殿筋に着目して治療を進めてください。
この筋肉を効率的 に緩めることが出来れば、
腸脛靭帯のトーンは下がりますし、
大腿外側の痛み の改善につながることが多いです。
大殿筋がコアになっていますし、
外側の筋 膜のつながりの中心部分です。
変形性股関節症の人で荷重していくとき、
歩く とき、階段を上るときでも、おしりの横っちょが痛いと言う人がいれば、
外側 のラインのおおもとの大殿筋を調整することによって
良い結果が得られること が多いです。
ですので、
ぜひともこのアイディアを使って治療を行ってくださ い。
PS
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