- 2018年3月21日
【まとめ】腰痛の原因となりやすいfascia3部位を発表
from 脇本竜次
治療院のデスクから、、、
https://www.youtube.com/watch?v=1Or96IWD5ig&feature=youtu.be
<なぜまとめて3部位を紹介するのか?>
筋膜の問題だけでないことを実感してもらいたいからです。
人の身体というのは、筋膜だけではありません。そのため人によっては筋膜の治療だけでは不十分な場合があります。
その時にfasciaを見ていく観点があれば救える患者さんが増えてくるでしょう。
まずはこのブログでご紹介している3部位を実際に評価して見てください。
<原因となりやすいfascia3部位とは?>
上殿皮神経・大転子滑液包・胸背神経です。
この3つの部位が腰痛の方に非常に問題となりやすいです。
<なぜこの3つの部位が問題となりやすいのか?>
組織の癒着・硬結・重責は外力によって生じることがほとんどです。
それは人間が重力がある地球に生きている以上必ず生じます。
ですが、その外力が加わりやすい部位がある程度決められています。
なのでその部位がどこかを知っておくことが、評価・治療部位を絞って時間の短縮・質の向上につながっていきます。
<fasciaの癒着・硬結・重責のメカニズム>
fasciaの中には間質液が貯留しており、それが循環して組織の滑走性を保っています。
ですが、外力が加わり続けると組織の配列が乱れて、循環が滞ります。
そうなるとfasciaの繊維同士はくっついてしまい、さらに循環が悪くなります。
それがさらに進行していくと、そのfasciaに癒着・硬結・重責が生じてきます。
<上殿皮神経の触診>
上殿皮神経は腰椎から大殿筋の上方に走行しています。
その走行を見ると筋や筋膜を貫いて走行しており、その貫通している部位が非常に外力が加わりやすいです。
触診部位は上後腸骨棘から腸骨稜に沿って2〜4横指外側の部位を触れてください。
<大転子滑液包の触診>
大転子滑液包は大転子の直上に位置しています。
その上部を殿筋腱・腸頸靭帯・大腿筋膜張筋腱があり、様々な方向から外力が加わり滑液包に強い摩擦が生じ組織を硬くしていきます。
触診部位は大転子の直上を触ってもらうと触れることができます。
<胸背神経の触診>
胸背神経は腋窩から腕神経叢から分布して下方に走行しています。
肩甲下筋・前鋸筋・広背筋に挟まれており、肩甲骨周囲の組織が硬い方はそれに伴いこの胸背神経も強い外力を受けて硬くなってる場合があります。
触診部位は肩甲骨下角を触ってその部位から4横指外側に移動すると触診できます。
<疼痛誘発動作を行う>
触診ができたら、疼痛誘発動作をしていきましょう。
腰痛のある方に対して、先ほどの3つの部位を圧迫して、日頃痛みが生じている動作をしてください。
圧迫した状態で痛みが軽減すれば、その部位を治療すれば痛みが軽減します。
なぜなら圧迫には一時的に組織を弛緩させる効果があり、一時的にその部位が緩んでいたくないのであれば、治療をしてその部位を持続的に緩んでいる状態にすれば、痛みのない動作ができるようになります。
<まとめ>
腰痛のある方に上殿皮神経・大転子滑液包・胸背神経に疼痛誘発動作をしてください。
動画はこちら
↓
https://www.youtube.com/watch?v=1Or96IWD5ig&feature=youtu.be
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
ー脇本竜次
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著者
臨床研究部門
『慢性疼痛の治療方法の確立と証明』そのために今ある技術をより体系化していき、科学的な根拠のある技術にしていきます。当協会の評価・治療テクニックを用いることで、人体にどのようなことが起こっているのかを解き明かしていきます。
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