- 2015年4月12日
⑬ 腰痛専門家が頸部を診る理由とは?
From 藤井 翔悟
今日は今までとは少し違った視点でから
腰痛を考えていければなぁと思います。
前回までは殿部だったりとか腹部、大腰筋という筋肉だったりとか、
殿筋のトリガーポイントを取ることによって
痛みというのは緩和するんですよということを
お話しさせてもらっていたんですけど、
今日はちょっとイレギュラーな場所なんですけど、
そこについてお話していければなぁと思っております。
今日はどこを診てほしいのかというと、ずばり、首です。
首を診てくださいってこの腰痛シリーズが始まった時に
お話をしていったんですけども、本当に首というのは腰痛に関連が深いです。
これは外せないくらい関連が深いですね。
つながりを使った治療を僕達はよくするんですけども、
やっぱり頚部と腰部の関連、なおかつ頚椎と腰椎の関連がありますので、
具体的に言うと頚椎と腰椎はジンクパターンと言ってつながりが深くて、
頚椎の動きを良くしたら、腰椎の動きも良くなるという話が
原理原則で話を進めさせてもらっているんですけども、
本当に頚椎自体の動きが良くなれば
腰の痛みが引くことがめちゃめちゃ多いんですよね。
そこの視点をプラスしていただくことで
あなたの腰痛の患者さんというのは
改善に向かうんだろうなと僕は思っています。
実際に首のどこを診るか?というと、
首といってもたくさんありますよね。
下部頚椎なの、胸椎の移行部なの、筋肉だったらどこなの?
ってあなたは思っていると思うですけど、ここは決まっています。
ここです。
斜角筋を診てください。
頚椎の横突起くらいから起始していて、
胸郭に停止したりだとか、鎖骨の近くに
停止したりする筋肉なんですけども、
斜角筋が頚椎そのものの動きをかなり制限しているんですよ。
なので、斜角筋が硬さが取れて、
緩めばそれだけで頚椎の可動性がすごく良くなるんですよ。
解剖の図を見てもらうとわかるように、
頚部の側面を深層のところまで走行している筋なので、
斜角筋が硬くなりすぎて頚椎の動きを悪くしてしまっています。
つまり腰椎の動きを悪くしている、それで何らかのメカニズムで
腰痛になるというパターンがすごく多いですので、
要はこの改善パターンを知っていただいて
臨床に望んでいただければなぁと思います。
じゃあ、あなたの目の前の患者さんが果たして
斜角筋のせいで痛みが出ているのか判断の仕方があるんですけども、
例えば何か痛みを伴う動作を首の側面の斜角筋を捉えながら動かして見てください。
その時に痛みが楽になるのであれば、
98%斜角筋のせいで痛みが出ていますで、
そこは100%治療の対象になるわけですね。
ここで収縮させたり、ストレッチをかけたりだとか
難しいことをせずに緩めるってことをしっかりやって頂ければ、
腰痛というのは結果が出ます。
腰痛治療25のポイントを知りたい人は他にいませんか?
↓
https://xn--mdki1ec4579albbc20bevewt1c79o2yf78f.com/yotsu-list/
以下にいつも使っているメールアドレスを正しくゆっくりと入力してボタンをクリックしてください。