- 2015年8月26日
圧迫骨折患者さんの姿勢を改善する方法 ー たとえ不良姿勢でも
「首と体幹の可動性を出す方法 Part2」とは?
その前に
まずは復習です。
前回からお伝えした治療すべきポイントとして、
「僧帽筋」
「ハムストリグス」
「横隔膜」
「斜角筋」
「臀筋」
「後頭下筋群」
「肩甲挙筋」
「胸鎖乳突筋」
「広背筋」
を挙げさせて頂きました。
みなさん試して頂けましたでしょうか。
それで今日お伝えするコンテンツは、
「首と体幹の可動性をだす方法 Part2」です。
圧迫骨折の方で
脊柱に関わるところの促通は、
姿勢に関わり
動きをだしていかないと、
どんどん前方へ変異していきます。
で、今日お伝えするのも
それに付随したものです。
圧迫骨折の方って、
想像してみて下さいね、
まず圧迫骨折の方って
脊柱の円背傾向になっていきますよね?
圧迫骨折は構造的に前方がつぶれ
円背姿勢をとります。
そこから
体幹前屈ー骨盤後傾ー股関節屈曲ー膝関節屈曲ー足関節背屈
といった典型的な姿勢をとっていくと思います。
また以前にもお伝えしたとおり
胸椎や頚椎が腰椎のカウンターで
どんどん変異していきます。
おそらくこのとき下肢は
足部の背屈、膝関節屈曲位になって
脊柱のカウンターをとっていると思います。
このときに伸長位で使われているのが、
そう
「下腿三頭筋」
ですよね。
これは
容易に想像がつきますよね。
この筋は
筋自体が立位姿勢をとっているときの
メインの筋として活動すると思います。
おそらくパンパンになっているんではないかと思います。
健常人ですら、
ここは疲労が蓄積しやすいのに、
圧迫骨折においては、
さらに使わているケースが多々有ります。
なのでこの
「下腿三頭筋」を
調整する意義は幅広いと思います。
下腿三頭筋ときいて
足関節の底屈ってイメージが強いと思いますし、
MMTでもそう解釈しますが、
実は、
頸部の伸展にも関与します。
えっ首が下腿ととなりますが、
先ほども説明したとおり圧迫骨折の患者さんにおいては
姿勢でここが著名に影響を受けているので
必ずみてみて下さい。
まずおさらいで
下腿三頭筋は、腓腹筋とヒラメ筋とあり
筋のつき方は、
起始:大腿骨内・外側顆、脛骨・腓骨頭
停止:踵骨隆起
とついていて、
下腿三頭筋の役割を簡単に述べていくと、
大腿骨、脛骨、腓骨の上部から踵についているので
踵を後ろから頭側方向へ引っ張る
つまり
足関節の底屈ですよね。
結果
ここが底屈することで、
重心が前方へのモーメントとなるわけです。
つまり起始停止から考えると
骨盤後傾で後重心の骨盤を
前方へ促していくのに必要なところです。
なので、
足部の底屈 = 骨盤の前傾とし、脊柱のアライメント
つまり、頸部にも関わります。
やはり圧迫骨折なので
間接的にも影響が出ます。
ほかにも身体のバックラインにおいても
脊柱とのつながりがあるので、
遠い部位ですが、
関連します。
圧迫骨折にとって
アライメント(筋の張力)は
とても必要性が高い筋だと思います。
なので、
ぜひここを調節してあげて下さい。
圧迫骨折においては、
姿勢の影響が多々あり、
このような機能障害はほぼ間違いなくおこると
思います。
筋自体が伸展位で使われている状態を
継続すると
筋へのストレスが過負荷になって
うまく筋が働かないケースが多々あります。
圧迫骨折において、
頸部・体幹の伸展は重要であります。
この下腿三頭筋の機能を高めることは
とても有意義だと思います。
なので、
こういった知識を
もっと使って
臨床の幅を広めていってください。
僕たちセラピストが、
患者さんを救っていくというマインドセットし、
臨床で困っている人を助けていきましょう。
ぼくはそんな視点をもって
患者さんの治療に臨んでます。
今日もここまで読んで頂きありがとうございます。
次週はまた脊柱圧迫骨折について。
お伝えしていきたいと思います。
本日もブログを読んでいただきありがとうございました。。。
日本疼痛リハビリテーション協会 東海支部 長村 充
PS
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