- 2015年9月9日
なぜほとんどの人が、圧迫骨折の寝返り時の疼痛治療を間違えてしまうのか?
「寝返りの際の疼痛治療」とは?
その前に
まずは復習です。
前回からお伝えした治療すべきポイントとして、
を挙げさせて頂きました。
みなさん試して頂けましたでしょうか。
それで今日お伝えするコンテンツは、
「寝返りの際の疼痛治療」です。
圧迫骨折の方で
寝返り動作。
つまり回旋動作時の痛みで難渋する方いらっしゃいませんか?
今日はそんな方に
耳寄りな情報をお伝えいたします。
圧迫骨折の方を
想像してみて下さい
まず圧迫骨折を呈し
安静臥床しますよね。
で、骨の癒合や、コルセット、
離床、座位、歩行…
と進んでいきますが、
歩行などストレスをかけていくと
動作自体が脊柱への荷重(ストレス)がかかていき
また動作のなかで回旋の動作を伴うと思います。
そうなっていくと
いつのまにか安定していた腰が痛みだしたりして
寝返りをしても痛みがでるくらいになったりするケース
いらっしゃると思います。
こんなときみなさんならどうしますか?
とりあえず腰いたがっているし、
そこ揉んでおこうかなとか、
骨が折れているから痛いのはしょうがない
先生に薬だしてもらおう。
もしくは安静にしておいたら治るやろう
とかとか
考えたりしませんか?
いや、
これ治りますよ。
しかも離れた部位の筋で
っていってもほんまかいなというところなので、
まず答えからいいますが、
ずばり
「外側ハムストリングス」
です。
んーなんで回旋なのに
外側のハムストリングスなの?
脊柱起立筋じゃないの?
と思われがちですが、
実は外側のハムストリングスで寝返りのときの痛みが緩和します。
この筋は
下肢におけるキーマッスルの1つとして
ぼくは認識しています。
ここは外側の下肢の筋の硬さがもろにでるところです。
しかも圧迫骨折の方の歩き方って
円背で膝関節屈曲位じゃないですか。
その姿勢で歩いたら
それはここにストレスを受けやすいですよ。
なのでここはみておくべき筋ですよ。
なのでこの
「外側ハムストリングス」を
調整する意義は幅広いと思います。
外側ハムストリングスときくと
みなさんなにをイメージしますか?
ぼくはぱっと出てくるのが、
SLRでストレッチみたい
ってイメージが強いですね。
よくやる先輩がいて、
患者さんよく痛がってたなーってイメージが強いです。
圧迫骨折だからと
背部の筋ばかりに目がいきがちですが、
姿勢から考えたときの外側ハムストリングスの影響ははかりしれません。
姿勢でここが著名に影響を受けているので
必ずみてみて下さい。
一応おさらいで
外側ハムストリングスつまり大腿二頭筋のつき方は、
起始:坐骨結節
停止:腓骨頭
とついていて、
役割としては、
膝関節を曲げるや内旋、股関節の伸展、内旋といったところが教科書的なところです。
臨床としては
膝関節を屈曲しっぱなしは困るわけで、
これが短縮位で固まるので、
ここから骨盤を後傾へ引っ張ります。
筋のつながりで考えると
仙結節靭帯 ー 起立筋のつながりがあります。
なので、
ここから骨盤の後傾や、
体幹の回旋の主動作筋の脊柱起立筋への影響があるため、
寝返りをした際の痛みの原因がここにあることがよくあります。
なので、
ぜひここを調節してあげて下さい。
圧迫骨折においては、
姿勢の影響が多々あり、
このような機能障害はほぼ間違いなくおこると思います。
筋自体が短縮位で使われていると
滑走不全を起こしてそこが硬結します。
つまりトリガーポイントの1つとなりえます。
圧迫骨折において、
回旋のストレスに対しての疼痛治療は重要だと思います。
なので、
こういった知識を
もっと使って
臨床の幅を広めていってください。
僕たちセラピストが、
患者さんを救っていくというマインドセットし、
臨床で困っている人を助けていきましょう。
ぼくはそんな視点をもって
患者さんの治療に臨んでます。
今日もここまで読んで頂きありがとうございます。
次週はまた脊柱圧迫骨折について。
お伝えしていきたいと思います。
本日もブログを読んでいただきありがとうございました。。。
日本疼痛リハビリテーション協会 東海支部 長村 充
PS
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