- 2020年2月13日
メニエール病にJPRのテクニックは使えますか?
東海アドバンスコースの受講生より
質問がありました!
「持病のメニエールを何とかしてあげたいのですが
頭蓋と内臓、筋膜の調整で治療可能ですか?」
治療の練習に協力してくれる方の
メニエール病を治したいそうです.
頼もしいですよね★
メニエール病の本態は
内耳の内リンパ水腫です.
内リンパ水腫によって前庭と蝸牛の感覚細胞が障害され、
突発的で激しい回転性のめまいと同時に、
耳鳴りや難聴などの蝸牛障害症状の発作が繰り返します.
内リンパ水腫は,
内リンパ液の産生と吸収の
不均衡により生じると考えられています。
内リンパ水腫の発生する機序は不明ですが、
疫学的にメニエール病の発症には
ストレスが強く相関していることが分かっています。
メニエール病に関わる検査を
表1に示します.
そして,
治療は下記の方法がとられます.
- 保存的治療生活指導・心理的アプローチと薬物治療を
組み合わせて行われます.
全体の70%では
保存的治療により発作予防が
可能であるようです.
生活指導の一環として
適度な有酸素運動が
発作抑制,難聴改善に有効であるとの
報告があります.
また,抗利尿ホルモンの抑制を目的とした
水分摂取療法が
有効との報告があります.
薬物治療のうち,
利尿薬は保存的治療での中心的な治療法であり,
他の薬剤と組み合わせて選択されます.
また,漢方薬(苓桂朮甘湯)の併用で
発作の予防効果が高いとの報告もあります.
2) 中耳加圧治療
3) 内リンパ嚢開放手術
4) 選択的前庭機能破壊
【現代医学で対応できないもの】
厚生労働省が作成している
指定難病「305遅発性内リンパ水腫」
の概要では
「根治できる治療方法はない。
発作の誘因となる
生活環境上の問題点を明らかにし、
生活改善とストレス緩和策を行わせる。」
と記されています.
つまり,ストレスを取り除かなければ
治らないのです.
【JPRのテクニックでできること】
まず,ストレスの要因を
問診や視診・触診などで
評価します.
そして
ここでは後者2つについて述べます.
ストレスで
チェックして頂きたいのは…
やはり
頭蓋です.
前頭骨や蝶形骨・側頭骨の調整が有効ですよ.
また,頭蓋と関連のある内臓を
見ていくとより良いでしょう.
前頭骨なら肝臓
側頭骨なら腎臓
蝶形骨なら副腎
自律神経が乱れて
交感神経優位になると
腸のはたらきが落ちます.
ですから,こちらもケアしてみて下さい★
それから,問診も大切にして下さいね.
悩み事や不安を吐き出すことでも
ストレスが解放されることもありますよ.
さらに
アドバンスコースでは行いませんが,
プロフェッショナルコースや
日本体療協会では
感情に対する治療もお伝えしてしますので
興味がある方は
是非お越しくださいね(‘◇’)ゞ
参考文献
渡辺行雄:メニエール病診療最新の動向
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/115/9/115_866/_pdf
医療研究チーム
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