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  • 2020年2月13日

投球動作後の腰痛について

 

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日々の治療お疲れ様です。医療研究チームです。

今回は投球後の腰痛についてですが、筋膜と内臓頭蓋をうまくミックスして治療なさってますね!素晴らしいと思います。おそらく痛みを取り残している部分は、他に根本原因があると予想されます。先生は投球動作についてお詳しいと思いますが、一般的に言われていることと、私たちの知見を踏まえてお力になれればと思います。

【一般的な概論と客観的データ】
まず前提として、試合中ではなく試合後に痛みが出ているので、交感神経の活動が緩やかになってきたタイミングで痛みを自覚している可能性は高いと思われます。捻挫や離断性骨軟骨炎など、急性かつ靭帯や軟骨の器質的な損傷に関してはすぐに痛みを感じるケースがほとんどですが、筋膜や内臓系の痛みは、どちらかというと鈍痛・放散痛・持続痛を訴えることが多いです。なので、投球動作の中に腰痛を引き起こしているヒントが隠されていそうですね。症状やこれまでの治療経過を参考に、私たちの考えを共有させていただこうと思います。

今回の特徴としては、腰椎が過度に前弯しているから骨盤が前傾したのか、骨盤が前傾しているから腰椎が過度に前弯したのかを見極めることがポイントかと思われます。投球動作において腰椎の前弯と骨盤の前傾が求められるのは、非投球側下肢が接地する前からリリースまでの間ですよね。この間での筋活動ですが、長内転筋と大腿直筋は非投球側下肢が接地する前から増加し、非投球側下肢が接地した直後がピークでその後減少すると言われています。役割としては、長内転筋は過剰な並進運動の制動と骨盤の回旋に働きます。また、軸足は股関節外転・内旋運動なので、急激な重心移動が生じないよう、内転筋群や外旋筋群による遠心性収縮によって姿勢を制御しているとも言われています。
また、大学野球選手を対象とした研究では、肩最大外旋角度は145度で、その時の肩甲上腕関節外旋角度は105度、肩甲骨後傾角度は25度、胸椎伸展角度は10度であると報告されていて、肩最大外旋角度に影響を及ぼす因子としては、肩甲骨後傾角度が最も強く、肩甲上腕関節外旋角度と肩甲骨後傾角度の間には負の相関を認めたと言われています。
さらに、頸部・胸腰部の回旋角度は投球方向への回旋で有意に大きく、股関節内旋では非投球側が投球側よりも有意に大きいことが報告されています。

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【現代医療の限界と、JPR協会ができること】
既存の治療方法や動作分析の観点では、まず可動性や柔軟性を上げることを進めていくと思います。下肢の筋出力が最も発揮しやすいように、特に投手は股関節を中心に可動性を上げていきますよね。これにより、いわゆる投球肩になるリスクを減らしたり、腰にかかる負担の軽減を目指すと思います。しかし、これでは根本的な解決にならず、今回の症例さんの場合、股関節の可動性ばかり上げても筋出力が上がることは想像しにくいです。なぜなら、腰椎が”動いてない”ではなく、”動きすぎてる”が問題だからです。hip spine syndromと言われるように、腰椎と股関節は非常に相互的な関係にあります。しかし、前述した投球動作中の筋活動や可動域を考えると、腰椎の前弯と骨盤の前傾は矢状面の問題に対し、股関節内旋や外転は前額面・水平面上の問題となります。そのため、股関節の可動域制限を腰椎や骨盤が代償して動きすぎているということは考えにくいと思われます。

一方で、筋膜や内臓の観点で評価すると、腰椎を前弯させる因子と、骨盤を前傾させる因子を分けて捉えることができます。例えば腰椎の前弯であれば大腰筋(肝臓・腸・腎臓・膀胱)、骨盤の前傾では股関節内転筋群や胸骨(胸腺)が原因の候補として上げられます。
以上の点から、腰椎の前弯と骨盤前傾について推測すると2つ原因候補があります。1つは胸骨・胸椎・肩甲骨、もう1つは股関節内転筋群です。

【疾患に対する考察】
先生はすでに、大腰筋や腎臓など的確なアプローチをしていただいているので、痛みを半分以下まで消失できています。それに付け加えるものとして、上記の2点を共有させていただきます。
まず1つ目の胸骨・胸椎・肩甲骨についてです。肩甲骨の内転が弱い原因は腹側・背側の両方で原因を考えなければなりません。菱形筋群などを調整してくださっていますが、フォロースルーで体幹前屈が少ないことや左肘を引く癖がある場合、腹側の筋膜が胸郭を丸めてしまっていることが多い印象です。なので、まだ介入されていない胸骨周囲を評価していただき、硬さがあれば胸腺を調整してみてはどうでしょうか?それで肩甲骨が正規の位置に戻り、胸椎の伸展が得られやすい環境を作れば、腰椎の過度な前弯で代償することが減り、試合後の腰痛が改善される可能性が考えられます。
次に2つ目の股関節内転筋群です。これらは恥骨についており、骨盤を前傾させる因子として挙げられます。特に体を回旋させてリリースしていく過程では、軸足・ステップ脚の両方がCKCの状態で活動するため、起始部である恥骨が引っ張られ、骨盤が前傾されます。ここに硬さがあると、試合後も骨盤が前傾方向に引っ張られ、二次的に腰椎の過度な前弯が生じる環境になってしまいます。もし内転筋群を調整することで柔軟性と筋出力の向上がみられれば、スムーズな体の回旋が生まれ、フォロースルーの体幹前屈がしやすくなったり、左肘を引かずに済む可能性が考えられます。
なので、この2点を評価していただくか、両方に介入していただければと思います。元々のヘルニアも、そういった投球をする中で生まれた癖が硬さになってしまい、発症してしまったのかもしれません。

【アクションプラン】
・胸骨、胸椎、肩甲骨、股関節内転筋群を疼痛誘発動作していただき、どれが最も体を回旋させやすいかを評価してみてください。
・評価後、治療をした後のシャドーピッチングや理想としては実際に投球してもらい、その後の経過をまた報告していただければと思います。
・調整の仕方は、前者においては胸腺、後者はDFLのつながりを使った筋膜リリースが有効かと思われます。

元脇先生なら十分に結果を出せる目と技術を持ってらっしゃると思いますので、引き続き頑張っていきましょう!長くなりましたが、医療研究チームからの回答とさせていただきます。

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