- 2015年8月12日
あなたは一つの筋肉がこんなにも多くの症状と関係していることを知っていますか?
まずは患者さんの情報から
70代の女性の方で
ベットで横になっていて起き上がる時に
転倒し痛めたとのことです。
疼痛部位は
上腕の外側部全面に安静時痛があるのと
特に水平内転と水平外転時に
痛みがあるとのこと。
水平内転時は30度位から痛みがあり
水平外転時は5度もいかないうちに
痛みが出ます。
そして今までにお伝えした
評価のポイントは
姿勢からのものだったり
反対側だったり
疼痛治療は
こちらの視野をどれだけ
広くできるかに掛かってるのではないかな?
と常々思います。
それでは昨日の続きで
痛みが増悪したポイントですが
「斜角筋」です。
ここに疼痛誘発動作をかけたら
全く動かせなくなりました。
さっきまで90度くらい水平内転できたのが
20度くらいしか行けません。
本人も「痛い痛い!」
と絶叫でした。
しかし反応としては一番でした。
斜角筋が良しも悪しも
1番の反応が出ました。
なのでここを治療した結果
可動域はほぼ正常になりました。
水平内転は130度くらい
水平外転も30度くらいまで
できるようになりました。
斜角筋と肩関節では全く関係ないと
思うかもしれませんが
一度評価してみてください
結構変わる人多いです。
斜角筋はいろんな痛みと
関係しています。
・一番は頸部の痛み
・上肢の痺れ
・肩の痛み
・ぎっくり腰
・下肢の痺れ
・膝の痛み
まあ僕が臨床で経験しているだけでも
多岐に渡ります。
逆を言えば
斜角筋を的確に緩められれば
ここに書かれていることは
治療できるということです。
今まで諦めていた痛みが
治療できるかもしれません。
そのために必要なのは
まずは「触診」です。
触れなければ治療は始まりません。
もし今までに斜角筋を触診したことがなければ
触ってみてください。
触り慣れることが治療の第一歩だと思います。
それでは今日はこの辺で失礼いたします。
最後までお付合いいただき
ありがとうございました。
JPR協会関東支部長の山野井
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