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  • 2020年5月14日

注意!セラピストがなる腱鞘炎

 

いきなりですが…

 

今回は、私たちセラピストに
誰しもがなりうる”腱鞘炎”についてお話をします。

 

特にこんな方が要注意です。

 

・施術に親指を使いすぎている人

・患者さんを抱え過ぎる人

・1日に10人以上患者さんを施術している人

 

一つでも当てはまれば
今後”腱鞘炎”になると思ってください。

 

そうならないためにも
今回の記事はあなたにとって
大切な内容だと思います。

 

ぜひ、最後まで
読んでみて下さい。

 

あなたは”腱鞘炎”を
ご存知ですか?

 

腱鞘炎とは、手の使い過ぎにより
指や手首の関節に痛みが生じる疾患だと言われています。

 

手の腱のうち、指を曲げる方向に働くのが”屈筋腱”
伸ばす方向に働くのが”伸筋腱”と大きく分けることができます。

 

この腱は、”腱鞘”と呼ばれる膜を通過して
最終的に骨へと付着します。

 

この”腱鞘”を理解することが
本疾患の最大のポイントです。

 

では、この”腱鞘”とは一体どんなものなのか?

 

簡単に言うと、腱を滑らかに動かすためのトンネル
であると認識して下さい。

 

この腱鞘が無いと2つのリスク
背負うようになります。

 

まず一つ目は、腱が脆くなりやすいことが
挙げられます。

 

腱鞘には、腱が骨に接する部位で、
滑液包に包まれています

 

※これを解剖学的に”滑膜性腱鞘”と呼びます。

 

この滑液包が①腱の運動の抵抗を減らし、
②滑液により腱に栄養を送ります

 

例えてみると、髪をつやつやにする
シャンプやリンスみたいな効果がある
物質を出してくれるのが滑膜性腱鞘です。

 

当然のように、毎日髪を手入れしないと
痛むように、腱も痛まないように
栄養を送り、滑らかにしています。

 

これが無いと、腱は直ぐに痛めやすく
長時間の労働を困難とする恐れがあります。

 

二つ目は、腱が浮き出てしまうことです。

 

腱は、骨と筋肉の一本で繋がっています。
当然のように筋肉が収縮すると腱は引っ張られ
関節を曲げるあるいは伸ばす運動を行います。

 

この腱鞘があるおかげで
腱の浮き出しを抑制し、
腱の長さを一定にし、滑車のような働きをします。

 

この滑車のおかげで、無駄なストレスに対して
均等に圧が分散し、少ない力で関節を動かすことができます。

 

解剖学では、これを”靭帯性腱鞘”と呼んでいます。

 

この二つの滑膜性腱鞘と靭帯性腱鞘が組み合わさり
腱の運動を援助しています。

 

ですが、この二つのトンネルが疲労すると
腱を痛める要因となります。

 

例えば、手を使いすぎると、
腱と腱鞘の間で摩擦が生じ、炎症します。

 

さらに、強いストレス(例えば引っ張る運動)や
長時間同じ作業(デスクワーク)など
同様に摩擦が生じやすく炎症の危険があります。

 

これがいわゆる”腱鞘炎”の病気へと繋がる
ということになります。

 

では、腱鞘炎はどんな割合でなるのか?

 

それを詳しく学んでいきましょう。

 

腱鞘炎の疫学

 

腱鞘炎は、男性よりも女性に多い
言われている疾患の一つです。

 

好発年齢は、40〜60歳で女性に多いと言われています。

 

特に狭窄性腱鞘炎は、一般に更年期や
周産期の女性看護師や介護士といった
手指作業者、内科でいうと糖尿病患者にも多いです¹⁾。

 

糖尿病患者の場合は20〜50%腱鞘炎を合併すると言われている。

 

実際に腱鞘炎を悩む人は
1年間で10万人に28人の割合
生じると言われています。

 

また、別の論文では、
一生のうち発症する可能性は2.6%と言われています。

 

日本国内でみてみると、
年間4万人が発症すると考えられています。

 

この数字をみると
少なく感じると思いますが、
ほとんどのケースは病院にいかないと言われています。

 

なので、この数字よりも多いと認識して下さい。

 

腱鞘炎に対しては、腱鞘内への
ステロイド局所注射や腱鞘切開等による
手術治療が行われる。

 

しかし、手術や注射の効果は期待されているが、
再発や複数回の手術をされるケースもまた多い。

 

では、腱鞘炎に悩む人に対して
どのような治療を行うのか?

 

詳しくみていきましょう。

 

現代医学の治療法

 

腱鞘炎の大部分は、保存療法か手術、あるいは
注射を打つなどの手法が挙げられます。

 

この手法はほとんど実績や効果を挙げられ
医学界でも推奨されています。

 

ですが、この弱点としては、
ほとんどのケースに再発起きていることです。

 

では、なぜそうなるのか?

 

腱鞘炎の大部分は理論的には
安静を保てば完治すると言われています。

 

ですが、ほとんどのケースが仕事や家事など
手を安静にすることは不可能です。

 

安静にせず手を使い続けると
当然のように腫れが引かず、痛みを伴います。

 

また、腱が引っかかって
縮んだバネのように指が開かなくなる現象(バネ指)
起きることもあります。

 

こうなると更に症状が悪化し
後遺症の危険性にも繋がります。

 

特に厄介なのが
ドケルバン病と言われる疾患です。

 

親指を広げると手関節の母指側の部分に腱が張って
皮下に2本の線が浮かび上がります。

 

ドケルバン病は、その母指側の線である
短母指伸筋長母指外転筋が手首の背側にある
手背第一コンパートメントを通るところに生じる腱鞘炎です。

 

手関節の母指側にある腱鞘とそこを通過する腱に
炎症が起こった状態で、腱鞘の部分で腱の動きがスムーズで
なくなり、手首の母指側が痛みます。

 

母指を広げたり、
動かしたりするとこの場所に強い疼痛が生じます。

 

母指は、セラピストでもよく使用する
大切な場所です。

 

安静にすれば、完治すると軽く言われていますが
現状なかなか難しく、ほとんどの方が
この二つの疾患で悩むことが多いです。

 

では、どうすればいいのか?

 

筋・筋膜を使った徒手治療

 

ここで僕たちセラピストの出番です。

 

基本的に、腱鞘炎は使いすぎによって生じます。

 

即ち、筋肉の疲労が蓄積され、
適切なアライメントや部分的な腱のストレスにより
生じることだと考えられます。

 

実際に、筋・筋膜を治療することで
改善するケース、再発防止をしたケースは
論文でも紹介されています。

 

では、なぜ改善するのでしょうか?

 

筋・筋膜は皆さんも知っているように
電車のように連結しています。

 

そのため、連結している部分に
圧力が高まるとそれに引かれ
別の場所でも圧力が高まってしまいます。

 

これを利用し、
実際に生じている腱鞘炎の場所ではなく
他の場所から腱鞘炎となった場所に対して
治療をするとストレスが軽減すると言われています。

 

では、実際にどういった治療法をするのか?

 

症例を交えて
詳しく説明していきます。

 

======================

30歳代の女性理学療法士です。

 

2年前に二人目の子供を出産し、
昨年現場へ復帰しました。

 

ですが、1ヶ月後に手の痛みが生じ
日常生活や職場に影響が出ました。

 

理学療法士の彼女は直ぐに
腱鞘炎だとわかりましたが、
病院へ行かず、できる限り安静を取ることにしました。

 

ですが、育児や仕事もあり
最低限の安静はするものの
なかなかいかず、痛みや腫れが強くなりました。

 

知り合いで開業をしている
同じ理学療法士の先生に相談すると

 

驚くべきことにたった30分の治療と
自主訓練でその後の痛みはなくなりました。

 

今では、以前よりも楽に手を動かすことができ
子供を抱きかかえることができています。

 

========================

 

先ほども言ったように
筋・筋膜系の治療を使用しただけで
腱鞘炎が改善することができました。

 

では、どんな治療法なのか?

 

ここでは、数ある中の一つだけ
お伝えします。

 

明日から使える治療テクニック
なのでぜひ覚えて帰ってください。

 

長掌筋を使った治療

 

長掌筋は、アナトミートレインで言うと
スーパー・フィシャル・フロントライン(SFAL)
に属する筋肉だと言われています。

 

なぜこの場所をするのか?

 

これは、手を使う作業の方に
負担が生じやすい場所だからです。

 

この筋肉は、内側上顆から記始し
手掌腱膜で停止します。

 

そのため、手首を使う動き(特に持ち上げる)
場合に力を強く使用します。

 

当然のように腱鞘にもストレスが生じやすく
痛みに繋がります。

 

では、どうやって治療するのか?

 

まず、① 患者は端座位姿勢
緊張が入らないようにリラックスさせます。

 

次に、② 片方の手で内側上顆を触診し、

 

③ もう片方の手で母指球と小指球の間を
把持します。

 

② で触診した場所に対して押圧を加え
圧痛がなくなるまで繰り返し行います。

 

手首の位置や肘の曲げ、肩の位置などで緩みが変わります。

 

これを繰り返すだけで疼痛はかなり軽減します。

 

患者さんにも指導が行いやすいため
ぜひ参考にしてみて下さい。

 

最後に

 

実際”腱鞘炎”を治療する上で大切なことは
早期治療を行うことです。

 

周りにいる友人や患者さんなど
痛みに迷っていたら
直ぐに治療をすることをお勧めします。

 

慢性的な痛みに悩むよりも
適切な自主訓練を行うだけでも
症状が劇的に変わります。

 

また、私たちセラピストでも
なりやすい疾患の一つです。

 

こまめなケアはやはり大切な場所です。

 

もっと詳しく治療法を知りたい方は
私たちが行なっているセミナーを見に来てください。

 

細かな所まで指導し
明日から使える治療法が盛りだくさんです。

 

ぜひ、参加してきてくださいね。

 

ー医療研究チーム

 

参考文献

 

1)佐藤珠美,他:産後女性の手や手首の痛みと関連要員.日本助産学会誌,2017,pp63-70.
2)高堂暁生,他:母指屈筋腱腱鞘炎に対する装具療法、超音波療法の効果,愛知県理学療法学誌,第26巻,第2号,2014.
3)松野丈夫他:標準整形外科学 第12版,医学書店,P474〜497,2014.
4)林正徳,他:マウス腱鞘内腱の加齢に伴う遺伝子発現の変化,第29回日本整形外科学会基礎学術集会,2014.
5)金子哲也,他:一般住民における手指屈筋腱腱鞘炎の疫学調査,日本手外科学会雑誌,2013.

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