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  • 2020年6月11日

”ぎっくり腰”回避と治療法

 

 

突然ですが、
あなたは”ぎっくり腰”になったことは
ありますか?

 

想像以上に動けず”痛い”です。

 

でも実際は…
”痛い”なんて言い表せないほど
言葉が出ません。

 

あなたがセラピストであれば
必ず遭遇する疾患の一つです。

 

ぜひ、今回の記事を読んで、

 

・ぎっくり腰とは何か?
・ぎっくり腰の回避方法は?
・どんな治療法があるのか?

 

この3つを学んでみて下さい。

 

では、さっそく内容に移りましょう!

 

そもそも
ぎっくり腰とは?

 

”ぎっくり腰”は、Hexenschuss(魔女の一撃)などと
呼ばれ、一般に突然の激烈な腰痛のために身動きが
とれない状態を指します。

 

通常の腰痛と異なり、いわゆる”ぎっくり腰”は、
突発的発症に続き、わずかな体動でも激烈な腰痛が
生じるため、全く身動きがとれないのが特徴です。

 

ですが、実際ぎっくり腰の定義は不明確です。

 

日本では、厚生労働省が実施した
平成19年国民生活基礎調査によると
402万9000人が最も気になる症状として
腰痛を挙げており、有訴者数は第1位です。

 

腰痛を生じると日常生活、労働業務に支障をきたし、
さらに完治には長期の療養期間を要するため
経済的損失も大きいと言われています。

 

米国においては、腰痛治療に要する年間医療費が
200〜500億ドル、腰痛による休業の損失が
280億ドルという報告があります¹⁾。

 

また、高齢者においては腰痛によって動作を
行う意志が弱くなり、生活の質を大きく下げていると
まで言われるようになっています。

 

つまり、”ぎっくり腰”は身近な問題であり、
予防するまたは治療ができることは、
患者さんのQOLを向上する上でも大切なことです。

 

では、そもそもなぜ
”ぎっくり腰”となるのでしょうか?

 

次に詳しく説明します。

 

ぎっくり腰の原因とは?

 

物を持ち上げる動作は、日常生活や労働環境で
頻繁に行われる動作です。

 

この動作は、腰部に過剰な負荷を生じやすく、
腰部障害の原因となります。

 

そのため、
”ぎっくり腰”の原因のほとんどが
物を持ち上げる動作に関与しています。

 

重量物の持ち上げは、全身のいたる所
、とくに腰骨盤部に大きな圧迫力と張力、
剪断力を生じさせます。

 

ある臨界レベルでは、ある部位に作用する力が
局所の筋、靭帯、関節包、椎間関節や椎体連結の
構造耐性許容を超えることがあります。

 

この許容範囲が超えた瞬間に
筋、関節、椎体に一気にストレスが
生じたものが”ぎっくり腰”に繋がります。

 

つまり、腰骨盤部に繰り返しのストレス
または突発的なストレスが
”ぎっくり腰”の原因と考えられています。

 

持ち上げは、米国における腰痛の危険因子でトップを占め、

とくに作業中に関係すると言われています。

 

持ち上げ中は、体幹後面の伸筋によって生み出される力は、
腰部の関節や結合組織(腱、靭帯、筋膜、椎間板)に
間接的・直接的いずれにせよ深く関わります。

 

重量物を持ち上げる際の対策として
取り入れられているのは
ヴァルサルヴァ法(Valsalva-Maneuver)です。

 

ヴァルサルヴァ法は、
閉じた声門に向けて腹筋を強力に収縮させ、腹腔内圧を
随意的に増加させる活動です。

 

横隔膜を上方へ、深部腹筋(腹横筋と内腹斜筋)を前方へ、
腰椎を後方へ、骨盤底筋を下方へ押し、腹部に硬い柱と
高圧状態を作り出します。

 

”腹腔内風船”を膨らますようなこの柱作用により、腰椎の
伸展トルクを生み出し、それによって腰部伸筋への負担を
部分的に減らし、最終的に腰椎への筋による圧迫力をより
少なくすると考えられています。

 

持ち上げ中に機能する腹横筋は、
腰椎骨盤部を安定化する効果が期待でき
コルセット効果があります。

 

腹横筋は、横断方向に主に作用することにより、
同時に屈曲トルクを生じさせず、また腰椎への垂直方向の
圧迫力を増すことなく腹腔内圧を上昇させることが期待できます。

 

では、”ぎっくり腰”は
どのような治療法がされているのでしょうか?

 

病院に行っても
治らない

 

ほとんどの方は、
「病院に行ったらなんでも治療できる」
と思われています。

 

残念ながら、そういうわけにはいきません。

 

特に、”ぎっくり腰”のような
レントゲンで確認しても分からない
病態ほど治療の施しようがないと
言われています。

 

そのため、医師からは
「腹部周りの筋力訓練をしましょう」
「湿布を貼って経過を見ます」
「痛み止めを出しておきますね」

 

と対応をされるだけなのが現実です。

 

そのため、すぐに”ぎっくり腰”が再発したり、
慢性腰痛へ繋がるリスクもあります。

 

では、私たちセラピストに
できることはあるのでしょうか?

 

私たちの強みは、
やはり徒手的な治療ができる
ということです。

 

特に”ぎっくり腰”のような
症状の方であると適切な治療を行えば
私たちが先陣を切って治療に貢献することができます。

 

ですが、ここで注意して欲しいのは、
全ての”ぎっくり腰”を徒手的な治療で
治すことはできないことです。

 

例えば、”ぎっくり腰”でも
明らかなレントゲンの異常であれば
手術などを検討し、医療処置になります。

 

正しい評価や治療を選択しないと
返って症状が悪化します。

 

では、どういう方に対して
私たちセラピストが活躍できるのか?

 

症例を踏まえ詳しくお伝えします。

 

====================

48歳女性。

 

運搬作業中に”ぐぎっ”と嫌な音がし
突発的に思いました。

 

「しまった…ぎっくり腰だ」と。

 

今までにない痛みが続き、
しばらく安静にしていましたが、
耐えきれず病院へ行きました。

 

医師には、レントゲン上問題ないと言われ
急性腰痛と診断を受けました。

 

医師からは、休養と痛み止め、
湿布薬をもらいその日は自宅へ帰りました。

 

安静にすれば疼痛は治まりましたが、
寝返りや起き上がる時に
痛みが強く、とても仕事ができる状況では
ありませんでした。

 

我慢しきれず、
腰痛専門の治療院へ行くことにしました。

 

すると、たった1回の治療で
あれほど痛かったのが動けるまで
回復しました。

 

先生からは、
「椎間板に異常がなければ
基本的には改善する」と言われました。

 

また、言われた通りの自主訓練や物を持ち上げる
際の注意点など分かるまで指導して下さり
痛みが落ち着いても気をつける必要があること
知りました。

 

今では、痛みもなく会社へ
復帰することができています。

 

=======================

 

”大腰筋の収縮”により腰痛は
増大することをご存知ですか?

 

”ぎっくり腰”の患者は車に乗り込んだり
出たりする時にかなりの腰痛を訴えます。

 

特に、疼痛を有する側の下肢を
持ち上げようとした時や、
運転中にアクセルやブレーキの操作で
手足を前後に動かす時に疼痛が生じることが多いです。

 

この際には、股関節屈曲の自動運動と
大腰筋の収縮が必要です。

 

大腰筋の収縮は、腰椎への圧縮応力を加え
椎間円板を引き出すため、疼痛を増強させる
可能性があります。

 

自動的な股関節屈曲を避けることが
腰痛の急性期では疼痛の軽減につながると考えます。

 

つまり、”ぎっくり腰”は
普段の生活で痛みを増悪していることが
よくあります。

 

そのため、治療の考え方としては
突発的な痛み(炎症)に対して
治療をするのではなく
痛みが生じにくい身体へ調整することが
”ぎっくり腰”に対して最大の治療と考えています。

 

実際の患者さんに対しては、
評価→影響している筋・筋膜を緩める
→適切な姿勢で筋収縮を発揮させる
→予防・自主訓練の指導

 

という治療の流れになります。

 

今回は、影響している筋・筋膜を緩める
治療法をお伝えします。

 

これをするだけでも大幅に
改善するのでぜひ、覚えて帰って下さい。

 

”ぎっくり腰”には必ず行う
大腰筋テクニック

 

大腰筋は、浅頭と深頭に分かれ
腰椎から大腿骨へ渡る大きな筋肉です。

 

先ほども話したように
大腰筋の影響により腰痛のリスクを
さらに強めるケースがあります。

 

また、直接腰椎に起始しているため
根本的な治療としては
大腰筋をリリースした方が
多くの方が疼痛軽減に繋がっています。

 

では、どんな治療法なのか?

 

まず、”ぎっくり腰”を呈した患者さんは
ほとんどの人が大腰筋に圧痛を感じる
ケースが多いです。

 

圧痛を感じる原因としては、
血流障害により、筋内圧が高まり
痛み刺激が誘発しやすい状態となっている
ことを理解しましょう。

 

患者は、仰臥位姿勢で両股関節を屈曲90°にします。

 

※この時、腰椎の前弯が入ると疼痛誘発のリスクを
高めるため、クッションを敷くことや自分の大腿を
使って保持することをお勧めします。

 

次に、お臍から指5本分外へ移動し
垂直へ押圧を加え、さらに内側へスライドします。

 

股関節の屈曲運動を小さくすると
大腰筋に触れているのがわかります。

 

ここに対して、振動刺激を加えていきます。

 

患者がリラックスできるまで
持続的に繰り返し行い
股関節の屈曲角度や範囲を増やして下さい。

 

疼痛が軽減または消失すれば治療終了です。

 

治療後は、動作に関しての注意点や
自主訓練を必ず伝えるように行いましょう。

 

早期の治療ほど効果は期待できます。

 

ぜひ、試してみて下さい。

 

まとめ

 

今回の記事のまとめです。

 

ぎっくり腰とは?
わずかな体動でも激烈な腰痛です。

 

”ぎっくり腰”の原因のほとんどが
物を持ち上げる動作に関与

 

だから、物を持ち上げる際は細心の
注意が必要です。

 

ぎっくり腰は徒手治療で改善

 

的確な評価と治療技術があれば
多くの方が救えると思います。
ぜひ、実行して下さい。

 

ー医療研究チーム

 

参考文献

1)Pai,S.K.WITH.20.DEEP.SEA@GMAIL.COM:an economic assessment in the United States.Orthop ClinNorth Am35:pp.1-5,2001.
2)伊藤俊一:EBPTに基づいた腰痛症治療と今後の課題,理学療法学,離床・研究・教育15:9-20,2008.
3)兵藤弘訓,他:いわゆる「ぎっくり腰」は椎間板性疼痛か,日本腰痛会詩,8(1):106-114,2002.
4)相羽達弥,他:腰痛症に対する装具療法の実態調査および性能検証-装具設計・製造の視点から-,日本腰痛会誌,15(1):108-116,2009.
5)山下俊彦,他:脊椎と関節の痛覚受容器-その分布と電気生理学的性質-,別冊整形外科,27:12-14,19995.
6)砥出勝雄:疼痛治療薬の基礎-痛みの基礎および新規疼痛ターゲット-,日薬理誌,128,321~325,2006.

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