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  • 2020年2月20日

変形性股関節症で苦しむ理由

 

いつもお世話になります。
医療研究チームです。

突然ですが、なぜ?
人は歩けるようになったと思いますか?

面白い研究を見つけました。

これまで人が歩けるようになった理由としては、
移動しやすい、狩りやすいため
天敵から早く逃げられるなど
多くの意見が飛び交いました。

しかし、2012年京都大学が行った、
”なぜわれわれの祖先は二足歩行になったのか?”
に掲載されている論文では、

限られた資源を独占するために、1回にできるだけ多くの資源を
持ち運ぼうとして、われわれの祖先は四足歩行ではなく立ち上がって
二足歩行で歩くようになったと研究結果で考察しています。

2足歩行=たくさん物を運ぶ

とても単純だと思いませんか?

我々が考えているよりももっと
シンプルに進化していたのだと感銘しました。

ですが、この人類の大きな進化とは裏腹に
現代では深刻な病気が隠されています。

それが”変形性股関節症”です。

今回は、人なら誰しもなり得る疾患
”変形性股関節症”に
ついてお話していきます。

あなたは”変形性股関節症”を
知っていますか?

松野らが伝えている変形性股関節症
(Osteoarthrosis of the hip)の定義は、

股関節に発生する変形性関節症であり、
関節軟骨の変性・摩耗による関節の破壊や
反応性の骨増殖を生じる結果、
股関節に変形をきたす非炎症性疾患と述べています¹⁾。

関節表面を覆う関節軟骨は
関節外の”2型コラーゲン””プロテオグリカン”
”軟骨細胞”が主成分です。

※ 関節軟骨には血行や神経線維の分布はありません

変形性関節症では、関節軟骨が変性進むと
血管増生や神経線維の増生を伴う
関節包の線維化が起こり痛みが感じやすくなります。

変形性股関節症診療ガイドラインによると、
わが国の有病率は1.0〜4.3%

これを日本の人口で換算すると
120万〜510万人になります。

男性は0〜2.0%、女性は2.0〜7.5%

女性が高い傾向にあります²⁾。

患者さんの多くは女性ですが、
その場合の原因は、”発育性股関節形成不全の後遺症”や
股関節の形成不全といった”子供の時の病気”
が主なもので股関節症全体の80%と言われています。

一方、海外から比較すると
欧米より低く、中国と同程度かやや高い。

欧米より高い理由として
肥満や身長差、骨盤の大きさの違いなどが
数多く報告されています。

変形性股関節症の
”痛み”とは?

いまだに”痛み”があるせいで
歩行や動作能力に障害の原因がある
という認識は低いです。

痛みが生じているため
身体が片側へ傾いているなどの
代償動作を行っているケースは多いです。

しかし、その代償動作が、
軟部組織への負担を増加させ、
その結果、歩行障害となる可能性があります。

変形性関節症は、
整形外科領域で最も多いと言われています。

その原因は3つあります。

1つ目は、
適度に”繰り返される衝撃”

2つ目は、
関節軟骨がダメージに対して
”自己修復が追いつかない”

3つ目は、
寿命が伸び、”衝撃の回数が増えた”

などが大きなポイントだと思います。

股関節の異常歩行

股関節は、下肢と体幹を連結する役割を持つため
評価が難しく複雑なイメージがあります。

実は、足から肩まで全てを見る必要はないです。

多くの場合…

股関節の機能異常は
大腿や骨盤のアライメント異常によって生じます。

そのため、まずは大腿骨の向き骨盤の角度
評価することから始めてください!

★ 知っておいた方がいい知識↓

骨盤の前傾は、
骨盤ー大腿間の可動域制限に対処するための
メカニズムです。

例えば、歩行時に体重を支持し、
膝が完全に伸びきる少し手前で骨盤が前傾することで
垂直に支持が行えます。

ですが、股関節の腫脹を生じる関節炎などでは、
股関節が屈曲しやすく骨盤が過度に動き
正常な位置で踏み込むことができなくなります。

股関節は屈曲30〜60°の時に
関節内圧が最小になるため、痛みが少ないです。

そのため、痛みを予防するために
屈曲肢位は無意識にとられると言われているます。

股関節の屈曲角度を見るだけでも
股関節に異常がないか?
防御反応が起こっていないか?などの
一つの指標になります。

現代医学の治療

近年、変形性股関節症に対しては
”人工股関節全置換術(THA)”
主流の手術療法となっている。

これはここ数年で飛躍的に進歩しており
術後の経過からしても良好な成績を収めています。

特に患者さんが評価をしているのは
”痛みがなくなった”という点です。

私自身も治療を間近で見ましたが、
関節が変形して機能していない関節を
加工した金属で対応する発想は
飛びぬけていると驚きました。

この技術は患者さんが今後の人生を
明るくできるものだと思います。

ですが、残念なことに…

変形性股関節症=THA

となっています。

これは本当に残念です。
歳を重ねると必ず変形や裂隙化が進みます。
”痛み”があって裂隙が見られるから
THA手術を選択する医師が多いことです。

現代医学が抱えている問題は、
”手術が一番完治できる”と思い込んでいることです。

私自身もあまりにも変形が進み、
裂隙がなく、痛みの原因になっている患者さんは
THA手術を早めにした方がいいと思っています。

ですが、股関節が痛い、歩くときにしんどい
などの所見と少々の裂隙でこの手術をするのに
疑問が感じられます。

なぜかというと、
手術をすると確かに痛みは消失します。
ですが、歩行のタイミングが遅れたり、
靭帯の反応性低下、患側を庇った姿勢に陥りやすいです。

関節が破綻していない場合の
根本的な痛みは軟骨がすり減るのではなく
概ね筋・筋膜系の痛みです。

覚えておいて欲しいことは
手術は最後の砦だということです。

なぜ手術をしないといけないのか?
適切な治療はなんなのか?
我々セラピストは何ができるのか?

これを常に考えると可能性が広がります!

変形性股関節症は
防げないのか?

先ほども話した”変形性股関節症”ですが
根本的な原因は”退行変性”と言われています。

しかし、この退行変性は予防可能です!

僕たちは患者さんを相手にしている
職業であるため
つい疾患に眼が向きがちです。

よく周りを見ると一生涯正常な関節を
有する高齢者は意外と多いことに気づきます。

ある研究では、1時間の立位保持で、
膝関節の摩擦係数の増加はほとんど認められなかった。

膝関節を完全伸展位に
固定すること自体には、大きな問題はないです。

それに対して、1分間に60回の頻度で1時間、
瞬間的な負荷を加えると、
関節軟骨に退行変性の初期徴候が生じました。

つまり、何度も大きなストレスを加える動作を
行うことで退行変性は生じる。

患者さんに指導している姿勢や根本的な動作指導は
このためだと考えられます。

まず、変形性股関節症を防ぐには
急激なストレスを加えないことが
第一条件ではないでしょうか?

ここで、”変形性股関節症”で悩んでいた
症例を紹介します。

====================

50歳代女性(主婦)
左股関節前面が痛く、
”変形性股関節症”と診断されました。

主訴として、体重をかける度に
痛みが強く、長く歩くことができませんでした。

医師からは
”食事制限をして痩せてください”
”手術であれば人工関節ですね”

などと言われました。

当然、食事制限は考えましたが、
難しくなかなか思ったように
減るものでもありません。

手術が嫌だった私は
近くの整体院に通うことに決めました。

すると、たった1回で
あれほど痛かった痛みが
消失しました。

先生からするとポイントがあるらしいです。

そのポイントは…

前脛骨筋と②大腿直筋です。

なぜ見るのか?
それは、ほとんどの方が
前方へ重心が偏っているからです。

そのため、上記二つの筋・筋膜系が
負担となりやすく、疼痛の引き金となりやすいです。

では、どう治療するのか??

まず、前脛骨筋は仰臥位で治療します。

一方で前脛骨筋がついている脛骨粗面に軽く添え

反対側の手で、裏側についている後脛骨筋を触診します。

腓腹筋とヒラメ筋の後面についている後脛骨筋は
足関節を底屈すると緊張しやすいため確認ができます。

後脛骨筋を触診した側を軽く振動刺激を加え
前脛骨筋に圧痛がなくなるまで実施します。

治療後は、足首の運動を
軽く行なった方が効果は持続します!

2つ目の大腿直筋も仰臥位で行います。

ここは、腹直筋を使って治療します。

腹直筋の停止は、恥骨結合であり
変形性股関節症の方は短縮傾向にあります。

そこに対して振動刺激を加え、
大腿直筋に圧痛がなくなれば治療完了です。

今回の方に対しても
中心に二つの治療を行なったことで

股関節上に骨盤がのるなど
姿勢に変化が見られました。

ぜひ、皆さんも試してみてください。

====================

いかがでしたか??

変形性股関節症は治せない疾患…

いいえ。違います。

変経性股関節症になる前に
食い止めてください!

最終的に手術が必要だと考えてください。

セラピストが独り善がりをするのではなく
必ず医療の手が必要であれば適切にアドバイスをし
医療チームと連携することが患者様の第一条件ではないでしょうか?

今回の治療テクニックは、
JPR協会が主催している
第1回ベーシックコースで実技をお伝えしています。

必ず、身につけておいた方が
いい治療法があります。

今回の内容を読んで興味がある人は
是非参加しに来て下さい。

ー医療研究チーム

参考文献

1)松野丈夫他:標準整形外科学 第12版,医学書店,P631〜640,2014.
1)日本整形外科学会診療 ガイドライン委員会:変形性股関節症 症診療ガイドライン,2010
2)林典雄他:整形外科運動療法ナビゲーション 改定第2版 関節機能解剖学に基づく,MEDICAL VIEW,14〜17,2018
3)渡邉進他:あぐら座位において体幹筋同時収縮が脊柱弯曲に及ぼす影響
4)加藤浩他:歩行解析における股関節中臀筋の質的評価の試み,理学療法学,第26巻5号,179〜186,1999.
5)貞松俊弘他:骨盤傾斜と変形性股関節症,整形外科と災害外科,40;599〜602、1991.
6)松沢哲郎他:初期人類への最初の一歩.なぜわれわれの祖先は二足歩行になったのか、チンパンジー研究から解明されたこと.京都大学.2012.
7)対馬栄輝他:変形性股関節症患者における跛行と歩行時下肢の筋活動時期との関係.理学療法学.第23巻第4号.1996.
8)対馬栄輝:変形性股関節症患者の歩行時立脚期における股関節外転筋活動様式について.理学療法科学.1999.

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