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  • 2020年4月16日

目眩に苦しむ理由

 

 

いつもお世話になっています。

医療研究チームです。

 

今回皆さんに”目眩”をテーマに

話したいと思います。

 

なぜ、目眩は生じるのか?

徒手治療で改善できるのか?

 

それらをもとにお話できればと思います。

 

臨床で役に立つ内容を

まとめているのでぜひ一度読んでみてください。

 

目眩は徒手治療で

改善することができるのか? 

 

まず結論から言うと

目眩は徒手治療で治すことができます。

 

正式には、中枢神経疾患や

内科系などを除いてです。

 

皆さんは、目眩と聞いて

何を思い浮かべますか?

 

頭がガンガンする…

ふらっとして倒れそうになる…

宙に舞っている様な感じがする…

 

様々な症状を思い浮かべるのではないでしょうか?

 

実は、この目眩の症状ですが、

多くは”ストレス”から生じていると

言われています。

 

ストレスは目眩の原因? 

 

”目眩”は、回転性眩暈に伴う異常感覚のことで、

静かに座っているにも関わらず周囲が回って見える

右から左に動いて見えるといった錯視体験の一つです。

 

中枢神経疾患、内科的要因を除いては、

目眩の原因として、過労、睡眠不足、対人関係、

家庭内ストレスなどが考えられています。

 

”ストレス”が目眩の背景因子の

一つになっている場合が多いです。

 

一般的に目眩は

40~60歳代女性に多いと言われています。

 

また、季節の変わり目に多く

自律神経機能とも関連しているとい言われています。

 

さらに、低血圧や貧血、アレルギー体質

糖尿病、高脂血症、心臓病、高血圧症など

体質や疾患によってもみられます。

 

わかりやすい目眩疾患の代表として

”メニエール病”があります。 

 

メニエール病は、めまい発作を繰り返し、難聴や

耳鳴りなどの聴覚症状を反復・消長する疾患です。

 

近年ストレスホルモンの一種で、腎臓や内耳における水代謝に

強く関連しているAVPが内リンパ水腫の形成に強く関連している

可能性が示唆されるようになり、メニエール病におけるストレス管理の

重要性が再認識されている¹⁾。

 

メニエール病の発症・憎悪に、ストレスが深く関わっている

可能性が指摘されるようになっています。

 

睡眠時間を十分にとる、ゆとりのある生活を心掛ける、

休日には趣味やスポーツを楽しむなど、生活習慣を改善すること

が有用だと言われています²⁾。

 

目眩の症状と対策

 

”ふらつき”は、身体が左右前後に揺れて感じる

視覚運動体験の一つだと言われています。

 

私たちの脳は、内耳の三半規管や耳石器からの信号

目からの視覚情報、手足、首などの筋肉や関節からの

知覚情報などを受けて自分の運動や姿勢を認識します。

 

そのため、視覚・内耳・深部知覚入力からの情報を

小脳、脳幹で分析し、身体のバランスをとっています。

 

三半規管や耳石器、前庭神経の急性障害によって

大きな前庭眼振が生じるバランスが崩れます。

 

これらのシステムの異常により

”目眩”が生じると言われています。 

 

めまい急性期は、前庭自律神経反射に伴う

悪心や嘔吐などの症状が強く、

これらに対する対症療法によって、

患者の苦痛を可及的に軽減することが重要だと言われています。

 

めまい急性期は、①外的刺激の少ない静かな暗い部屋で安静を保ち、

体動をできる限り避ける、②患者にとって一番楽な姿勢をとらせる、

③不安感を取り除くことなどが必要です⁴⁾。

 

そのため、問診ではいつから目眩が生じているのか?

目眩の強さ、日常生活の支障など詳しく聞くことが

治療の第一歩です。

 

なぜ、

耳の病気でめまいが起きるのか? 

 

耳は、外耳、中耳、内耳に分かれます。

 

内耳は、音を感じる蝸牛と重力に対する頭の位置や

頭の運動(加速度)を感ずる耳石器と三半規管があります。

 

前庭・三半規管の働きで頭の位置・動きを感じ

目の動きや首・手足の運動を調節することで、姿勢を

安定に保ったりスムーズに運動を行うことができます。

 

内耳の病気で耳石器・三半規管の働きが障害されると

自分の頭の運動が正確に感ずることができなくなり

動いていない自分の頭が回ったように感じます。

 

三半規管は3個あり、互いに直角の関係にあります。

半規管の中には管があり、その中には液が入っています。

 

頭が動くと液が動き、その液の流れを半規管内の細胞が

感じることにより人間は頭がどう動いているかを

無意識のうちに認識しています。

 

よく聞く”良性発作性頭位めまい症(BPPV)”は、

内耳の変性によるもので、加齢に伴って

次第に影響が出てくる疾患です。

 

BPPVは、炭酸カルシウム粒子が

内耳の中で剥がれることで生じます。

 

この疾患のある状態で頭を動かすと

耳石が移動して三半規管に入り込み

目眩を引き起こします

 

BPPVの代表的な症状は、頭を動かしたり

身体の位置を変えたりした際に突然生じます。

 

症状が続くのは、頭を動かしてから

短時間の間で、徐々に治ります。

 

現在、BPPVを完治させる薬はありませんが、

EPLEY法などを用いた理学療法が効果的である

と言われています。

 

目眩と頭痛について 

 

目眩患者さんの約40%に

片頭痛があるとされています。

 

また、片頭痛と近い後頭神経痛でも

目眩症状は認められます。

 

偏頭痛と違い脈拍と一致しないのが特徴です。

 

後頭神経痛は、大後頭神経の圧迫によって生じます。

 

後頭部を支配する神経は、大後頭神経以外に以下の2つがあり

いずれも頸神経叢から出ています。

 

小後頭神経は、側頭部で耳の後ろへ走行しており、

耳の横か上に痛みがあれば小後頭神経痛です。

 

大耳介神経は、耳の後の付近を支配しており、

耳の後ろが痛む場合も後頭神経痛とみなされます。

 

大後頭神経は、外後頭隆起の外側2.5㎝にあり、

小後頭神経はさらにその外側2.5㎝から出ています。

 

これらの神経の出口を圧迫して痛みが増強すれば

後頭神経痛と評価ができます。

 

この付近に対して筋・筋膜系のリリーステクニックを

行えば、目眩症状など改善する例も見られています。

ここで、私たちが実際に患者さんに対して

治療した徒手治療を紹介します。

臨床で役立つと思うのでぜひ参考にしてみてください。

 

===================== 

 

 

 

50歳代男性です。

下や上を向くと急激な目眩に襲われ

日常生活や仕事に影響が出ていました。

 

3年間ほどどこの病院に行っても

「とにかく安静にしてください」など医師に伝えられ

原因がわからない状態でした。

 

そこで、セラピストの人に治療を依頼すると

週1回ペースの治療でほぼ目眩がなくなりました。

 

あれほど上下に動かすと目眩が激しかったのが

嘘のようになくなりました。 

 

では、どう治療をしたのか?

 

まず確認するべき内容として、

日常生活の姿勢や生活状況など

必ず問診を行いましょう。

 

特にこの方の場合は、

日常生活上で不良姿勢が原因でした。

 

治療ターゲットとして、

最も大切だと思った場所を伝えると…

 

”後頭下筋群”です。

 

後頭下筋群は、大後頭直筋、小後頭直筋、

上頭斜筋、下頭斜筋の4つからなる複合筋肉です。

 

主に頭部を保持し、頚椎を伸展する作用があります。 

 

パソコンやスマホを見る時などの姿勢の悪さや

目の使いすぎなどで血流障害を引き起こし、

近くに走行する大後頭神経などを圧迫する場合があります。

 

今回の症例の場合は、

この”後頭下筋群”が原因だと考え治療しました。

 

では、詳しい治療法をお伝えします。 

 

まず、患者はリラックスできるように

 

① 仰臥位をとります(端座位でも可能)

 

② 一方の手で外後頭隆起から指2本分外側を触診し、

 

③ もう片方の手で肩甲骨上角を触診します。

 

※ 肩甲骨上角には、肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維が

付着しており後頭下筋群と関係が深いため。

 

③に対して振動刺激を加え、

圧痛が無くなるまで実施してください。

 

ここで注意をして欲しいのは

押しすぎると頭部が揺れ

めまいを誘発する場合があります。

 

まずは、慎重に丁寧に触れ

ゆっくりでいいので圧痛が無くなることを

目的に介入していきましょう。

 

簡単な治療ですが、

目眩の患者さんには効果的です。

 

ぜひ臨床でも試してみてください。

 

わからない点などがあれば

気軽に連絡下さい。

 

別の方法や動画などで

お伝えすることも可能です。

 

一緒に頑張っていきましょう!

 

ー医療研究チーム

 

参考文献

1)肥塚泉:メニエール病の診断と治療,Otol jpn20(1);2010,pp45-51.

2)石川和夫,他:良性発作性頭位めまい症診療ガイドライン-日本めまい平衡医学会診断基準化委員会編-,Equilibrium Res,Vol68(4);2009,pp218~225.

3)肥塚泉:めまい診療のすすめ方,日耳鼻,2013,pp1282-1289.

4)高橋正鉱:薬も手術もいらない-めまい・メニエール病治療-,角川マガジンズ,2012.

5)内藤泰:めまいを見分ける・治療する,中山書店,2012.

6)厚生省特定疾患前庭機能異常調査研究班:メニエール病の診断・検査・治療に関する資料,Equilibrium Res,1991;Suppl7:pp147-149.

7)上田泰久,他:大後頭神経の走行および圧迫・伸張部位について-1例の肉眼解剖学的観察から得られた知見-,理学療法学,2013.

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