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  • 2020年2月12日

腰椎すべり症の概論

 

いつもお世話になります。

医療研究チームです❗️
今回は”腰椎すべり症”についてお話します。
実は、10歳代からこの病気になるの知ってますか?
知るだけで臨床の幅が広がるように…
今回も皆さんにとって
有益な情報をお伝えできればと思います

そもそも

腰椎すべり症って何??

そのままの言葉通りで
腰椎が前後にずれてしまう疾患です。

よく言われているのは、
中年以降の女性が発症しやすく
腰椎の4番・5番に認められやすいです。

その原因は、定かではないですが
”骨粗鬆症”や男性と女性の”骨盤の違い”など
諸説あります。

ですが、解剖学的な観点からすると
多くは加齢によって関節や靭帯が緩み
腰椎が不安定となり、衝撃に耐えられず
ズレが生じているのではないかと考えられています。

ここで思い返してみて下さい。

皆さんは”脊柱管狭窄症”をご存知でしょうか??

実は、脊柱管狭窄症を呈している患者は
ほとんどが腰椎すべり症と言ってもいいかもしれません。

腰椎すべり症=脊柱管狭窄症

ただ、臨床上では腰椎すべり症が悪化をすると
脊柱管狭窄症になると言われているので
正確には使い分けが必要です。

そのため、イメージがしやすいように…

脊柱は、24個の椎骨から形成されています。
その中に脊髄神経が通っています。

その一部の椎骨が
ずれてしまうとどうなると思いますか??

隙間が狭くなると言うのは
容易に察しがつくと思います。

つまり、症状としても、脊柱管狭窄症のように
脊柱管内の神経を圧迫して
腰痛下肢痛しびれが生じます。

場合によっては、間欠性跛行など
日常生活に支障が出るなど
決して油断できない症状が起こります。

なぜ?
腰椎すべり症になるのか?

先ほども話したように腰椎すべり症になるのは
書籍あります。

ここでは、皆さんがよく知っている
筋肉の観点から考察を踏まえお伝えします。

皆さんは”インナーマッスル”を知っていますか?

知っている、聞いたことが
ある人がほとんどだと思います。

インナーマッスルとは、簡単に言うと
”深層にある筋肉”です❗️

どんな役割があるのかと言うと
”身体の土台、姿勢を作る”作用があります。

これとは逆にアウターマッスルは
身体を動かす、力を入れる時に使われます。

なぜ、インナーマッスルのことを
話すかと言うと…

すべり症に陥りやすい方は
ほとんど適切に機能していないからです

腹部のインナーマッスルに着目すると
①腹筋群 ②横隔膜 ③多裂筋 ④骨盤底筋群が
適切な収縮で内圧を高めることで機能します。

これがバランスを崩れると
腰椎の前弯が強く、お腹が出る姿勢となります。

これであると垂直に腰に負担がかかりやすく
重たいものなどを持つ際に負荷が強く
腰椎がズレる危険性が高まります。

ですが、ただ闇雲に鍛えればいいのか?

ほとんどの専門家の先生は
とにかく筋力訓練すれば鍛えられると
話しています。

でも、それははっきり言うと違います

骨盤に対して胸郭が垂直に
配列されている場合に対して、
インナーマッスルは適切に機能すると言われています。

そのため、お腹が出ている状態でいくら
筋力訓練をしても意味がないと言うことです。

適切な場所で収縮を入れないと
鍛えることはできません。

そのため、注意すべきことは
胸腰椎の伸展性(伸ばす)を高め、
姿勢を改善させることが、
インナーマッスルの機能に繋がります。

特に、”横隔膜”は姿勢の悪化によって
すぐに機能が低下します

良好な姿勢の場合、
横隔膜の付着する心臓下部の前方部分が
脊柱への付着部より高くなると言われます。

胸椎後弯位のような不良姿勢の場合
肋骨の下制に伴い横隔膜前方部も垂れ下がり、
呼吸時の横隔膜の可動制は低下します。

それに加え、腹部前面筋群が弛緩することから
強制呼気で能動的な腹部前面筋群の活動障害が
障害され、腹部内容物を内上方に押し込んで得られる
受動的な横隔膜の挙上も不十分となると言われています。

つまり、腹圧を高めるためには
横隔膜が収縮できる状態が必要だと言うことです。

腰椎への負荷を下げるためにも
この知識は持っておいて損はないので
臨床でみてくださいね

現代医学の
腰椎すべり症に対して
予防と治療方法は??

実は、
現在の腰椎すべり症に対する
予防と治療法はありません

少し言い過ぎました…

無いとは違いますね。
経過観察です(笑)

なぜかと言うと
症状がひどければ多くは
脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニアと合併しており

手術となるからです。

手術となると十分な神経の除圧に
PLIFとPS固定術を加えた手術法の
良好な成績が報告されています。

ですが、単独の腰椎すべり症であると
腰痛が中心であるためほとんど手術しません。

湿布や筋力トレーニング、コルセットを巻く
など対症療法しかされません。

実際に医師の先生に聞いても
「ずれたものは治らないけど
痛みだけなら様子見るしか無いね」

とはっきり言われました

実は…
コルセットを着けても
意味がありません。

これも言い過ぎました。

気分的には楽になった気がします❗️

なぜかと言うとコルセットを着けて
良好なデータは特に無いからです。

そもそも良く考えてみてください。

なぜ腰痛になるのですか?

大体は筋・筋膜系の痛みです。

Simonsは、筋の中に触知される硬いバンド様の「硬結」が存在すること、その中に圧迫により特異的なパターンで関連痛が発生する様なトリガーポイントが存在すること、さらにはこの硬結を弾くと局所的に筋が収縮することを筋・筋膜性疼痛症候群の診断基準として上げています¹⁾。

コルセットでは、筋筋膜系の
疼痛は緩和することは難しく
硬結による血流障害の改善はできません。

では、コルセットはなぜするのか?

コルセットは体幹筋の代わりに
行うものだと考えられています。

先ほどの横隔膜の収縮には
いいかもしれませんが根本的な
痛みの改善にはなりません。

一方、専門家によっては
コルセットをつけると筋力が落ちて
体には良く無いと言っています。

実は、これも違います。

主観的に言われているだけで
証明されていません。

一部の論文では、コルセットを着けても
体幹筋に変化はないとまで言われています。

実際問題コルセットを着けたからと言って
何が改善するかは証明されていないのが事実です。

そのため、
気分的には楽になるだけ分かっています

では、腰椎すべり症の方に対して
どんな治療をすれば良いのか?

ここで、私たちが治療をして
実際に良くなった患者さんを紹介します。

臨床の参考になると思うので
ぜひ見てください!

===================

写真掲載に関しては、患者様のご理解とご協力を頂いています。

50歳代女性で
腰の痛みと張りを訴えていました。

私たちがある治療法をすると
腰椎の伸展可動域の改善が認められ
痛みが消失しました。

どんな治療をしたのか??

実は、腰ではなく
大胸筋を治療したんです。

一般的に、女性は胸の影響や肩の位置もあり
姿勢で最も観察される特徴として
”脊柱の後弯”が見られます。

脊柱の後弯は、上半身重心を後方化させ、
体幹の伸展制限を生じさせます。

この状態が定着すると、体幹筋の機能低下や
脊柱・胸郭の可動性低下を引き起こし、
バランス能力の低下へと発展していくと考えられます。

そのため、大胸筋の治療をすると言うことは
全体的な姿勢の調整に加え、
私たちが行なっている”筋膜のつながり”
対して治療を行えます。

大胸筋は、腹直筋や骨盤底筋群などに密接な
関係があります。

先ほど話したインナーマッスルとも
関係性があり、治療に即していると考えられます。

書籍では、大胸筋の機能アプローチや
上肢を使った大胸筋の促通などで
痛みが軽減したと言う症例はあります。

残念ながら論文などでは掲載されていませんでしたが
今後可能性の一つとして治療の一部として
見ても良いのではないでしょうか?

ここで気になる治療方法です

まず、①仰臥位姿勢をとってもらいます。

次に②肩を45°程度外転し、上腕骨を内旋の位置へ
誘導します(筋肉が緩みやすい場所)

③一方の手で大胸筋の圧痛部位(硬結)を触診し
もう一方の手で母指球を触ります。

④母指球側を振動刺激を加え、
大胸筋が緩み圧痛がなくなるまで
母指球を治療します。

治療はたったこれだけです。

数分の治療で変化が出るので
ぜひ試してみてください❗️

=================

これらの治療は実は簡単に行えます!

ですが、ただ単に腰椎すべり症だからと
言ってこれをするのではなく

皆さんに知っておいて欲しいのは
解剖学の知識です。

セラピストだからこそ知っておくべき
内容なので下に掲載しておきますね。

脊柱の構造を知る!

まず、知っておくべきポイント1は
”脊柱”を知ることです。

”脊柱”とはなんですか??

唐突に言われても
答えられない人もいるかもしれません。

脊柱は、①脊髄を保護する機能と
②支持性と可動性という相反する機能を
併せ持った構造体だと言われています。

脊柱は、後頭骨に続いて
7個の椎骨からなる”頚椎”
12個の椎骨からなる”胸椎”
5個の椎骨からなる”腰椎”
”仙椎”、および”尾椎”から構成さています。

脊柱は、正面から見ると”直線”で横から見ると、
頚椎では”前弯”、胸椎で”後弯”、腰椎で”前弯”
呈しています。

これら脊柱の彎曲は人類が2足歩行への進化の過程で
生じたものだと言われています。

立つことにより重力などの圧力に抵抗できるよう
弯曲を呈しています。

これが真っ直ぐであると衝撃を受け止められず
非常に脆く、折れやすいです。

まっすぐな脊柱と比較すると
10倍ほど衝撃が緩和されるとまで言われています。

ここで知る必要があるのは
椎骨を支えるクッションである”椎間板”の存在です。

椎間板は、人体最大の無血管組織として知られ、
椎体間に介在する円板状の組織で、
その大部分は繊維軟骨から構成されています。

構成要素は、外側の強固な”繊維輪”と内側の”髄核”
隣接する椎体を強固に連結する
硝子軟骨組織の”終板”です。

繊維輪は、髄核の外側に同心円状の層板と呼ばれる
コラーゲン繊維から構成され各層における繊維方向は一定で走行、
互いに交差しており、前方で厚く、後方で薄い構造になっています。

このため頚椎や腰椎では、生理的前弯が形成され、張力や回旋力に対する
抵抗性が生み出されています。

髄核は椎間板体積の40〜60%を占め、
髄核細胞が産生する細胞外基質の主成分はプロテオグリカンとⅡ型コラーゲンできています。

腰椎の衝撃に関与する椎間板は重要であるため
覚えておきましょう❗️

二つ目は、
脊柱を支える靭帯を知る!

脊柱を支持する靭帯組織として、
椎体前面に強靭な”前縦靭帯”が頭蓋底から仙骨まで、
椎体後面には”後縦靭帯”があります。

脊柱管内椎弓後面には”黄色靭帯”
脊柱後方には”棘上靭帯””棘間靭帯”が存在します。

これらの靭帯
脊柱の支持と運動する際のストッパーとして
優秀な働きをしています。

最後に脊柱周りの
”筋肉”について知っておきましょう!

脊柱周囲の筋肉は、
”脊柱の支持”と”可動性”に
大きく貢献をしています。

脊柱支持筋の低下が
脊柱の後弯変形を招くと言われています。

脊柱起立筋以外に多裂筋や広背筋など
様々な筋肉があるため臨床上触診できることで
臨床での治療が上達します。

やらないと
意味がない!

これまで色々なことを話しましたが
腰椎すべり症で困っている方がいるなら

ぜひ参考にしてみて下さい。

必ず解剖学の知識は必要な分野でもあるため
しっかり覚えてから実践して下さい。

ここで注意して欲しいのは、
読んだからと言って満足しないでくださいね。

しっかりやらないと意味がありませんので
頑張って治療技術を磨きましょう。

今回の治療法は、JPR協会が行なっている
ベーシックコースで教えている内容なので
興味があればぜひみに来て下さい。

ー医療研究チーム

参考文献

1)Simons DG etc:Apropos of all muscles . Myofassial pain and dysfunction The trigger point manual.Wiliams & Wilkins ,pp.45-102,1983,Baltimore.
2)Donald A.Neumann:KINESIOLOGY of the MUSCULOSKELETAL SYSTEM,医歯薬出版株式会社,P 383〜417,2012.
3)菅原淳他:腰椎変性すべり症を伴う腰部脊柱管狭窄症に対する後方除圧術単独の中期治療成績,脊髄外科,VOL .23 NO .2,2009.
4)池田幸司他:立位保持により大臀筋と大腿直筋に疼痛を認めた円背姿勢を呈する腰椎すべり症術後患者の一症例,関西理学,8:107–113,2008.
5)ロジャー・M・エノーカ:ニューロメカニクス 身体運動の科学的基礎.西村書店,2017.
6)柿崎藤泰:胸郭運動システムの再建法 呼吸運動再構築理論に基づく評価と治療,HUMAN PRESS,2018.
7)福嶋勇太他:腰椎すべり症による下肢運動麻痺に対する人工筋肉型背屈支援装置の適応,バイオメカニズム学会誌,VOL43,NO1,2019.

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