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  • 2020年3月10日

頭痛で苦しんでいる人の特徴

 

お世話になります。
JPR協会の医療研究チームです。

 

今回のテーマは”頭痛”です。

 

現代では、突発的な頭痛に悩む人や
慢性的に頭痛に苦しんでいる方も多いと思います。

 

国民の4人に1人が頭痛に悩み
いわゆる国民病だと言われています。

 

そんな方に対して
僕たちは何ができるのでしょうか??

 

私たちの見解と
少しでも皆さんにとって
有益な情報をお伝えできればと思います。

そもそも
”頭痛”とは何か?

 

頭痛の定義として、
頭部の一部あるいは全体の痛みを
総称して”頭痛”と呼んでいます。

 

日本頭痛学会が示している
”新国際頭痛分類”では大きく分けて
頭痛は、”14種類”に分かれます。

 

それも細かくすると
全体で”268種類”もの頭痛に
分類されています。

 

今回は、私たちセラピストが知る必要がある
頭痛について説明します。

 

頭痛の多くは
”侵害受容器”の過敏な反応が
痛みとして捉えられていると考えられています。

 

頭蓋骨の表面には皮膚や筋肉が存在し
それら全てに血管が分布しています。

 

血管内に痛覚受容器が存在していることで
ここが圧迫されると痛みに繋がります。

 

ですが、
間違った認識をしてはいけないのは
骨自体の組織に痛覚受容器は存在しません!

 

骨でなく”骨膜”には痛覚受容器があるため
これも痛みの原因だと考えられています。

 

頭痛の種類は
大きく分けて2種類あります。

一次性頭痛 = 他の病気が原因でない
二次性頭痛 = 何らかの病気が原因で起こる

 

この二つを鑑別することが
臨床上まず優先的に評価します。

 

一次性頭痛とは、
片頭痛や緊張型頭痛など
頭痛に悩んでいる方が多い頭痛で
脳の血管の拡張や、首回りの筋肉の緊張などに
よって起こると考えられています。

 

二次性頭痛とは、
頭蓋内に限らず、頭痛の原因となる何らかの疾患があって
発生する頭痛を言います。

 

そのため
いつもと違う頭痛は大変危険です!

 

・今までにない強い頭痛
・突然の激しい頭痛
・徐々に強くなる頭痛
・麻痺などの症状を伴う頭痛

 

などを確認すれば直ぐに
病院へ行く必要があります。

 

50歳以降の初発頭痛、麻痺や視力・視野障害
意識の変容や痙攣など神経症候を伴う頭痛
発熱や発疹、全身性疾患の既往を持つ人は
二次性頭痛を視野に入れる必要があります。

セラピストが
治療する一次性頭痛

 

先ほども言ったように
二次性頭痛になると
医療機関の対応となります。

 

ですが、一次性頭痛では、
非薬物療法であるセラピストの
徒手的治療も推奨されています。

 

そのため、臨床上よく遭遇する
二つの頭痛について知っておきましょう。

1)片頭痛

 

脳の血管が拡張
突発的に起こる頭痛を言います。

 

脳の血管が拡張することで、
その周囲の”三叉神経”が刺激され、
炎症を起こすことで生じます。

 

こめかみから目のあたりにかけて
ズキンズキンと脈打つような痛みがあります。

 

頭や体を動かすと
痛みが増幅しやすいことも特徴です。

 

片頭痛は緊張型頭痛よりも少なく、
全体の約8%と言われています。

 

片頭痛は、男性よりも女性に多く(1:4)
特に30歳代が発症するピークを抑えています。

 

片頭痛は、血管が拡張することで生じやすいため
こめかみなどを冷やして血管を収縮させると
効果があると言われています。

 

逆に、お湯などに使って温めると
痛みが持続する可能性があるため
注意が必要です。

 

また、片頭痛処方される
”トリプタン”も効果的です。

 

”トリプタン”は、
血管の炎症を低下させ、
血管を収縮させる効果が考えられています。

 

そのため、薬物療法や対症療法の二つが
必要だと考えられます。

2)緊張型頭痛

 

ストレスや長時間のデスクワークなどによって
頭・肩・首の筋肉が緊張することで生じると言われています。

 

筋肉の緊張で血流が悪くなると
筋肉内に老廃物がたまり、
その周囲の神経が刺激されて生じます。

 

目の疲れや倦怠感があり、
後頭部を中心に頭全体をギューと
締め付けられるような痛みとなります。

 

わかりやすくイメージするのであれば
孫悟空の頭にはめられた金の輪を
締め付けられた時に起こる症状です。

 

よく遊園地に行って、
キャラクターのカチューシャをして
圧迫されて痛くなったケースもあります。

 

一次性頭痛の中で最も多く、
わが国での有病率は22.4%とされている。

 

長時間同じ姿勢を取り続けない
肩甲帯や頭頸部周囲の緊張を緩和させることが
症状を落ち着かせる手段です。

精神的な症状で
片頭痛となりやすい

 

片頭痛は、性格的特徴に関しては古くから議論されており、
”片頭痛性格”として一般的に認知されています。

 

Marazzitiらは、神経内科を通院中の73名の頭痛患者に対して
精神疾患の随伴に関する調査を行い、前兆を伴う片頭痛の42%
前兆を伴わない片頭痛の32%にパニック障害の随伴が認められたことを報告し、
うつ病の随伴は片頭痛の7%であったとされている⁵⁾。

 

うつ病は、抑うつや不安と言った
心理状態との関連が指摘され
てんかんや脳血管障害と並んで
うつ病とパニック障害でもなり得ると考えられています。

 

そのため、姿勢や症状を見るだけでなく
精神的なストレスなどもセラピストは
考慮する必要があります。

睡眠と頭痛の関係

平田は、睡眠と頭痛は双方向に関連を及ぼし、
他の神経疾患のみならずほぼ全ての
疾患において関わりがあると述べています⁴⁾。

 

睡眠不足では、疼痛の閾値の低下
炎症性物資の増加により頭痛をもたらすとされています。

 

また宮本は、睡眠不足または過剰で頭痛の悪化が見られ、
午睡により改善が見られることから睡眠との関連が深いと述べています²⁾

 

そのため
患者さんの普段の生活や睡眠時間も確認する上で
私たちができる最善のサポートを行う必要があります。

筋・筋膜と
頭痛が関係

 

頭痛の原因は、上でも話した通り
多くの仮説が立てられますが
中でも姿勢の影響による筋・筋膜痛が多いです。

 

筋・筋膜痛は、主に筋が機能する際に
一定の筋肉に限局して生じる鈍痛だと定義されています。

 

女性によく見られる緊張型頭痛では
姿勢の影響(特に猫背やなで肩)により
生じられると考えられています。

 

また、1997年に咀嚼筋と筋・筋膜痛の関連性を調べた研究では、
噛み合わせが悪い方や異常習癖がある人ほど
頭痛が認められる結果となっています⁹⁾。

 

それをもとに米国の調査では、咀嚼筋の筋・筋膜痛患者は、
不眠や疲労感などの全身症状や、頭痛、肩こりや
腰痛などの他部位の筋・筋膜痛を合併していることが
多いと研究結果から示されている。

 

そのことを踏まえ考えると
頭痛の原因として、筋・筋膜は多いに
関係しているのではないでしょうか?

 

私が普段感じる臨床では、
頭を支える筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋)や
頭に近く、よく動かす筋肉(咬筋、側頭筋)などに
頭痛の元凶があるのではないかと感じています。

最後に…

 

慢性頭痛(緊張型頭痛)に小学時代から悩まされ続けた
20歳代女性に対して徒手的治療を行い、
改善が得られたので報告します。

 

主訴として、
病院に行っても薬と十分に休んでくださいと
言われるだけで一向に治らない…
この痛みを何とかして欲しい

 

と希望されました。

 

私がまず気になったことは
”姿勢”です。

 

セラピストとして
まず見ないといけないの
正常な姿勢と比較してどこが逸脱しているのか?

 

これを知ることから始めます。

 

次に、”圧痛”を評価します。

 

どの部位に圧痛が生じるか?
その圧痛がどの筋膜ラインにあるか?

 

これを知るだけでも治療の幅が広がります。

 

頭痛の治療には方法は数ありますが、
今回私が進める治療テクニックをお伝えします。

 

私が進めるのは
”肩甲挙筋”リリーステクニックです。

 

肩甲挙筋はいわゆる肩こり筋肉です。

 

肩甲骨を挙上する働きがあり
デスクワークや作業活動など
肩をすくめる際に絶えず緊張しています。

 

ここを行うだけでも
血行促進が得られるだけでなく
肩甲骨の運動が改善され
頭痛改善に繋がります。

 

気になる治療法は??

 

まず、①端座位で肩甲骨の上角を触診します。

反対側の手で②小胸筋を触診し振動刺激を起こします。

 

肩甲挙筋が短縮されると
肩甲骨は挙上と前方突出となりやすく

 

小胸筋を使った治療で相対的に
肩甲挙筋は緩みやすくなります。

 

圧痛がなくなれば治療終了です。

 

今回の患者さんでは、
治療前では、NRS8認められ頭重感がありましたが
介入後は、ほぼ消失したと喜ばれました。

 

もちろん、姿勢を整えることや上記でも話した
生活習慣を整えることも大切ですが
効果的に治療を行うことも必要だと思います。

 

現代の医療では、
頭痛は、対症療法や徒手療法
薬で治ると軽く見られています。

 

ですが、ほとんどの治療家の人が
肩こりに対してマッサージをするだけで
完全に治療することができていません。

 

今回は、私たちが行なっている
筋膜治療で症状が改善したのは
患者さんの姿勢を把握しているのと
テクニックを知っているからです。

 

興味がある方は
一度JPR協会が行なっている
ベーシックコースへ参加してもいいと思います。

 

テクニック以外に新しい発見も
得られると思いますので
参加してみてくださいね。

参考文献

1)竹島多賀夫:頭痛 脳科学辞典,滋賀医科大学 神経内科,2015.
2)宮本雅之:頭痛患者における睡眠障害とその対策,神経治療,Vol34 No.6,2017.
3)日本頭痛学会:一次性頭痛と二次性頭痛はどう鑑別するか,第1章.
4)平田幸一:頭痛と睡眠障害研究から紐解く神経治療.神経治療 Vol.36 No.6,2019.
5)Marazziti D:Head−ache,panic disorder and depression:comor-bidity or a spectrum? Neuropsychobiology31:125-129,1995.
6)端詰勝敬:一般大学生における片頭痛と精神疾患、ストレスコーピング様式および行動面の特性について,心身医,第41巻 第8号,2001.
7)Stewart WF:Prevalence of migraine headache in the United State.Relation to age,income,race,and other sociodemographic factors.JAMA267:64−69,1992.
8)山本耕司他:めまい、頭痛、および急性感音難聴を初期症状とした髄膜癌腫症の1症例,Otol jpn21,52-59,2011.
9)咀嚼筋における筋・筋膜痛(Myofascial pain)患者の臨床的検討,日顎誌,PP366〜374,1997.

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