From 藤井翔悟
東京のセミナー会場より、、、

先日、東京のある会場で
JPR協会のセミナーを開催しました。

そこでは受講生さんの中から
体の悪い人をピックアップして
受講生同士で治すってことをします。

今回はその模様を
ノーカットでお見せします。

ぜひご覧ください。
↓

そのセミナー動画の内容は
以下のとうりです。

*00:00 – 10:00：
治療のイントロダクション

治療の基本的な流れを説明します。

まず
患者さんの主訴を聞きます。

今回は
体幹側屈時の痛みです。

ここで重要なポイントは
全身の筋膜連鎖を考慮することです。

つまり痛みの原因は
痛い場所だけにあるのではなく

離れた場所の機能不全も
関与してるってことです。

解剖学的視点から言うと

体幹側屈に関与する主要な筋群は
腹斜筋、広背筋、脊柱起立筋群ですよね。

これらの筋肉の不均衡や短縮が
側屈時の痛みを引き起こします。

このセクションでは
この連携の不具合を評価します。

さらに
肩甲骨や胸椎の可動性も
腰痛に及ぼします。

わたしが使用する「疼痛誘発動作」は

痛みがどの運動や姿勢により
悪化するか…

これを評価する
「動的評価」です。

*10:00 – 20:00：実際の治療
筋膜リリースと誘発動作

「疼痛誘発動作」で評価したあと
患者さんのお体を治療します。

治療の中心は
肩甲骨の可動性を回復すること、です。

肩甲骨の可動性不足は
肩甲骨から腰椎・骨盤に至る筋膜連鎖を通じ
腰痛を引き起こしていることが多いですよね。

さらに肩甲骨は上肢の動きだけでなく
体幹の安定性にも影響しています。

もし肩甲骨が適切に可動しないと
広背筋や僧帽筋上部に過緊張が生じます。

そして結果的に

体幹側屈や回旋が制限され
代償運動が引き起こされます。

これが腰痛や
他の部位の痛み原因になりえます。

具体的な治療法は

肩甲骨の下角に圧を加え
筋膜の緊張を緩和します。

この技法こそ
筋膜の緊張をとる「筋膜リリース」です。

これにより

広背筋、僧帽筋、肩甲挙筋など
肩甲骨に付着する筋群がゆるみ
体幹の動きが自由になります。

*20:00 – 30:00：
肩甲骨周囲筋の治療

実際の臨床をお見せして

肩甲骨の動き制限を取り除き
腰痛が緩和するってことを証明します。

ここでの筋膜リリースは
筋紡錘の反射機構を利用して
筋緊張を瞬時に解放する方法です。

生理学的視点から言うと
筋膜リリースは

筋紡錘、ゴルジ腱器官の反応を促進し
筋の過緊張を自動的に解除します。

すなわち肩甲骨周囲にある
僧帽筋下部や肩甲挙筋へ圧刺激することで
脊髄反射が起こり体幹の動きが改善するのです。

*30:00 – 40:00
患者の体の反応と治療結果の確認*

治療後

患者さんに再度
体幹の側屈を行ってもらい
痛みの変化を確認します。

ここで重要なのは

肩甲骨の動きが回復し
体幹のバランスが整い
痛みが消失する…そのプロセスです。

筋膜リリース後

筋緊張が取れ
肩甲骨の可動域が正常にもどり
患者は腰痛の軽減を実感します。

**運動学的視点**では

肩甲骨が正常に動くと
脊柱の可動性も回復します。

その結果

体幹全体の
**運動連鎖**が正常化されます。

これにより腰椎への過剰な負荷が減少し
痛みが解消されます。

ここで重要なのは

痛みの原因は局所だけでなく
全身の筋膜や運動連鎖に関連している…

このことを理解してもらい
患者が今後も継続的にケアを行う…
その必要性を感じてもらうことです。

**教育的観点**から

患者に自分の体の状態を自覚してもらい
再発のリスクを減少させることです。

とくに日常生活での姿勢や動作が
痛みの原因となることが多いです。

なのでこれらを改善するため
患者さんへの指導が必要です。

例えば

肩甲骨周囲の柔軟性を保つため
エクササイズやストレッチが推奨されます。

これら盛りだくさんの内容を
30分の動画でお伝えしています。
↓

-藤井翔悟

P.S：
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※本日終了

著者

日本疼痛リハビリテーション協会 代表
腰をはじめとした身体の痛みに対して、これまでに類を見ない施術方 法を考案、それを学び実践している医療従事者は世界中で10万人を 超える。学会発表や研究にも意欲的に取り組み、その手技は改善率 の高さから業界に旋風を起こしている。芸能人やスポーツ選手からの 依頼が殺到し、その確かな結果が評判を呼んでいる。また自身が主 催するサミットには800人以上の医師や医療従事者が参加。アメリカ、 スイス、カナダからも受講生が来日するほどである。ボランティア活動にも意欲的に取り組んでおり、医療が浸透していない地域に出向き、 医師や医療機関と連携して高品質な施術を無償で提供している。海 外でも普及活動を行い、その活動が評価されオランダ政治家との対 談やアメリカの医師から推薦文をもらうほどである。日本で最も有名 な治療家であり実力者。
書籍：痛みが消える魔法の腰痛学　PHP研究所
　　　禁じられた治療法　　　　　ギャラクシーブックス