- 2015年10月14日
頸部骨折後の鼠径部周辺の運動痛が軽減しないです…
From 前野真一郎
デスクより
頸部骨折術後でオーバーワークかと考えて
訓練量を軽減したり休みにしても
鼠径部の痛みが軽減しない…
また、股関節や二関節・単関節筋に
直接アプローチしても軽減しない…
頸部骨折に限らずこのような鼠径部の運動痛に対して、
セミナーで質問を頂く機会があります。
実際に鼠径部痛がある方の疼痛部位の原因評価を
疼痛誘発動作にて実施してみると
小転子がメジャーとなることが多いです。
腸腰筋の付着部です。
なぜ、小転子(腸腰筋)なのかですが…
何か荷重動作をする前には必ず立上り動作が必要です。
正常ではこの立上りの際には中殿筋が働きます。
中臀筋が働くことで安定した股関節屈曲運動が起こって
立上り動作が行えます。
しかし、
頸部骨折術後の方の場合は手術による侵襲があるので、
中殿筋が正常のように働かず、骨の運動にブレーキがかからず
関節周囲に圧迫する力が加わってインピンジメントが生じます。
こうなると、
安静時は痛くないけど、
骨運動が行われる荷重運動時には
痛みが生じてしまいます。
これが鼠径部痛が出る過程です。
結局は中臀筋の機能が使えていないからとなるのですが
1日や2日で中臀筋が使えるようになるかと言われると
実際は難しいとおもいます。
ですので、
このインピンジメントがおこる股関節内側組織の
滑走性を出していくことで挟みこまれることを
軽減させていくことで痛みも軽減できると考えます。
実際に疼痛誘発動作での痛み評価の段階で
痛みや可動性自体に変化が確認できます。
そして、
実際に小転子部分を調整していくのですが、
直接アプローチをしていくのも一つですが、
圧倒的に膜のつながりを利用した方が
早く調整できます。
この小転子とのつながりの部分が
どこになるのかというとそれは内転筋です。
DFLという筋膜ラインがあり、
内転筋と腸腰筋は繋がりがあることが
わかっています。
この繋がりを活かして見ると
痛みの変化に期待ができますので、
一度実践いただければと思います^_^
-JPR協会 関西支部
前野真一郎
PS:なぜ頸部骨折術後の痛み改善に筋膜のつながりと評価法が必要なのかをこちらで公開!
↓↓
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