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  • 2020年5月21日

急性腰痛症に対して”姿勢”を見る理由

 

いつもお世話になっています。
医療研究チームです。

 

今回は、「急性腰痛症に対して
なぜ”姿勢”を見ないといけないか?

 

についてお話します。

 

これを読んでいる人は、
きっと今よりももっとスキルアップして
現状を少しでも良い方向へ持っていければと
思っている人が多いと思います。

 

そんなあなたに
有益な情報をお伝えします。

 

ぜひ、最後まで読んでください。

 

姿勢を見ることは
深く考えていること

 

あなたは、普段の治療で”考える作業”を
行っていますか?

 

多くの方々の治療が、

 

・先生に習ったからとりあえず試してみよう…

・筋硬結があるからとりあえず揉みほぐしてみよう…

・姿勢が偏っているからとりあえず調整しよう…

 

など闇雲に治療をしている人を見かけます。

 

これは、お腹が空いた乳児が
なんでも口にしている行為と同じです。

 

※ 実際は哺乳反射なので違いますが…。

 

私たち、セラピストは技術職です。

 

機械などには負けない徒手治療や
アイディアができるはずです。

 

これを読んでいるあなたも
ただ同じことをする機械みたいに
治療をしたくないはずです。

 

そう思ってくれるなら、
今日から姿勢を徹底的に見て
「なぜ、そのようになっているのか?」を

 

自分なりに仮説を立てて
治療をするようにして下さい。

 

前置きが長くなりましたが、
なぜ、急性腰痛に”姿勢”を見るべきなのか?

 

それについてお話しします。

 

急性腰痛症に対して
姿勢を見る理由

 

結論から言いますと

 

急性腰痛症は
再発を繰り返しやすい

 

からです。

 

この理由として、
1995年にシアトルで報告された
「腰痛に関する国際フォーラム」から、
腰痛の患者はほとんどが再発を繰り返す
と言われています。

 

※ 治療の一年後に再発を繰り返すのは4人に1人の割合

 

では、なぜ再発を繰り返すと
姿勢を見ないといけないのか?

 

腰痛の原因は、ほとんどが姿勢環境によって
生じることがわかっているからです。

 

ある報告内容では、看護師の腰痛有病率は
全体の42.9%に達していると言われています。

 

これに関しては、屈み込み姿勢が多い
患者を持ち上げる作業が多く、腰椎に負担が生じている
と考えられています。

 

また、年齢を重ねるにつれ、筋肉も衰えやすくなり
無理な姿勢を続けた結果、腰痛の引き金となっています。

 

例えば、あなたが腰痛で困っている看護師さんを
治療したとします。

 

とりあえず、筋硬結があるからと言って
治療を行ってしまうと次回来院されても
同じ治療の繰り返しです。

 

そうならないためにも

 

・どんな姿勢で痛みが誘発しやすいのか?

・常に負担が生じている場所はどこか?

・治療効果が期待できる方法は何かあるか?

 

を1回の治療で考えれば、適切な指導が行うことができ、
患者もあなたを信頼してくれるはずです。

 

姿勢を見る=効果的な治療

 

に繋がると私は考えています。

 

では、急性腰痛症の方に
どんな姿勢を見る必要があるのか?

 

についてお話しします。

 

急性腰痛症に対しての
姿勢を見るポイント

 

まず、大前提として
人の体は左右対称ではありません

 

よく見かけるセミナーでは
骨盤の右側と左側が非対称性であるため
これを整える作業を行います…

 

そんなことを耳にしますが、
そもそも人の身体は左右対称でありません。

 

これに関しては、骨格上の問題が一番多いですが
生活習慣や環境などによっても変化します。

 

そのため、”姿勢を左右対称に揃えないといけない”
と考えて治療するのは間違いです。

 

ここでの「姿勢を見る」前提として、
基本の軸から外れた偏っている姿勢を見る
ことと定義します。

 

骨盤に対して頭部は前方に位置しているのか?
後方に位置しているのか?

 

などを見る必要のことです。

 

例えば、画像をもとに考えると、
骨盤に対して頭部・足部は前方に移動しており
逆くの字の形となっている。

 

など簡単に姿勢を評価することができます。

 

ポイントとしては、
〇〇に対してどうなっているのか?

 

が姿勢の偏りを考える上で重要です。

 

これさえできれば、
原因を探求することができます。

 

では、実際に症例を交えて考えていきましょう。

 

=======================

40最代前半の男性です。

 

※ 画像はイメージです。

 

仕事中に腰痛が悪化し、
病院に行っても痛み止めと湿布薬の処方しか
出されず、腰痛が続いている方です。

 

この方の姿勢の特徴としては、

 

【横から見た場合】

 

骨盤に対して頭部・足部が前方へ移動
胸椎の屈曲が強い(生理的湾曲の乱れ)のがわかります。

 

【前から見た場合】

 

骨盤に対して、頭頸部が左側へ回旋・側屈していました。

 

【後ろからみた場合】

 

右側の肩甲骨が左側の肩甲骨に対して
挙上・外転・前方回旋しているのがわかります。

 

残念ながら画像はありません。

 

主に問題となっていたのは、
胸椎屈曲位としているストレートネックと
左肩甲骨の固定を強めている代償姿勢が
原因ではないかと仮説を立てました。

 

この仮説を立てる理由として、
一番イメージがつきやすいのは
自分も同じ姿勢を取ることをお勧めします。

 

これがわかれば、
どんな時に姿勢が代償しやすいか?
過負担となっている筋肉はどこなのか?
を理解することができます。

 

また、視診だけでなく触診をしながら
治療を行えば、より精度は上がります。

 

ぜひ、やってみて下さい。

 

この方の場合は、
先ほどの代償による姿勢を固めたことで
頚椎の可動性が乏しく、運動の阻害となっていました。

 

そのため、頚椎に対して治療を行うと
腰痛が消失し、運動においても苦にならなくなりました。

 

===========================

 

今回お伝えする
治療テクニックは1つあります。

 

腰痛患者の多くは
”頭部前方位姿勢”(Forward Head Posture)
を呈する人が多いです。

 

これは、前屈みで顎を突き出したような姿勢をとり、
胸鎖乳突筋が床に対して垂直に近くなっている状態を指します。

 

咀嚼筋や頸部の筋活動を常に収縮させることで
姿勢を維持し、痛みを引き起こすと考えられています。

 

今回は痛みの原因となる

”胸鎖乳突筋”のテクニックをお伝えします。

 

まずは、胸鎖乳突筋の触診ポイントです。

 

側頭骨の外耳孔後方で下方に突出する
突起の”乳様突起”を触れます。

 

この乳様突起に付着しているのが
胸鎖乳突筋です。

 

【起始】胸骨柄の前面(胸骨部)、鎖骨の胸骨端(鎖骨部)
【停止】乳様突起、後頭骨上項線外側部
【支配神経】副・頸神経(C2・C3)

 

胸鎖乳突筋は、寝返り・起き上がり動作において
頸部の回旋、側屈が最初に行われる場所であり
非常に負担がかかりやすい部位です。

 

特に筋膜路線で考えると

 

スーパー・フィシャル・フロントライン(SFL)
属し、体幹機能の低下が目立つ方では、
さらなるストレスを招きやすい場所だと言われています。

 

この胸鎖乳突筋の治療で使えるのが”胸骨筋”です。

 

胸骨筋は、肋骨の可動性が低下している人では
非常に硬結を起こしやすいです。

 

柔軟性が欠けると胸鎖乳突筋も動きに制限が生じるため
ここを治療するだけでも変化がみられます。

 

治療方法としては、

 

① 胸鎖乳突筋を触診
② 胸骨筋を触診して振動刺激

 

この二つの手順で完了です。

 

姿勢としては、頭頸部はやや屈曲した状態で位置し、
胸骨筋の圧痛がなくなるまで治療を行いましょう。

 

今回のまとめ

 

・急性腰痛症は再発を繰り返しやすい

・急性腰痛症は”姿勢”を評価する

・〇〇に対してどうなっているのか?(姿勢を見るポイント)

 

この3つを覚えるだけでも
明日からの臨床では見方が変わるはずです。

 

ぜひ、参考にしてみて下さい。

 

今回話したいことは
”答え”ではありません。

 

あくまで臨床的、客観的なデータをもとに
考えた話となっています。

 

全ての人がそうだ!
ということは無いですが、
ほとんどの方に使えるテクニックです。

 

目の前の患者さんを救えるよう
これからも日々の治療に挑んでください!

 

ー医療研究チーム

 

参考文献

 

1)船津暢宏,他:頭部姿勢を考慮した視線方向推定に関する検討,電子情報通信学会,2013.
2)二田修,他:頭部・視線変化によるバランスへの影響,東海スポーツ障害研究会会誌,2012.
3)林尊弘,他:頚部固定が動的立位バランスに及ぼす影響,愛知県理学療法士会誌,2007.
4)川真田聖一,他:筋の起始と停止から作用を理解するための考え方入門,形態・機能学,2016.
5)野村泰伸,他:安全かつ柔軟なヒト直立姿勢の神経制御仮説,バイオメカニズム学会誌,2015.
6)竹井仁:姿勢の評価と治療アプローチ,脊髄外科,2013.
野瀬出:スピーチ不安が重心動揺に及ぼす効果,文教大学生活科学研究所,2006.

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