- 2015年7月1日
㉔ 肩こりのもどりを最小限におさえる肩こり体操とは?
From 藤井翔悟
本日は肩こり体操についてお話をさせていただきます。
この体操の目的ですが、もどりに対してです。
肩こりというのは、生活習慣病でもありますので
普段デスクワークをおこなっているであったり、
スマートフォンをいじっているであったりだとか、
普段の生活習慣をやめない限り症状がおこってしまいます。
治療によって緩解したなと思っても増悪する時期というのがあります。
それがどういう時期かというと残業が続いたりだとか、
月末で仕事をつめてやらないといけないとか、
こうした原因となることをせざるを得ない時期というのは症状がもどってしまいます。
なぜかというと使うからです。
使った部分のストレスというのは蓄積していきますから、
肩こりというのは繰り返し出て来るというのがすごく多いです。
治療院に通ってもらって肩こりの症状がほぼほぼ無くなった状態となっても、
仕事で忙しくデスクワークの時間が長くなると
肩こりの症状が出て来るという形の方にはお伝えする部分が有効になるのではと思います。
今回お伝えする肩こり体操は一般的な体操ではなく、
膜のつながりを使った肩こり体操というのをお伝えしようと思います。
これは、非常に有効ですのでセラピスト自身でおこなっていただいても有効です。
その実際のやり方ですが…
①前腕回内位・肘関節伸展位・肩関節90度外転位で母指を4指で握り込んで尺屈させます。
②その状態から肩関節を水平外転して肩甲骨の位置を内転位に寄せます。
③肩甲骨を内転位とした状態で頸部をゆっくり回していきます。
このような手順でおこなっていただくと頸部〜肩甲骨へ続く筋の緊張がほぐれます。
この膜のつながりを使った体操は何を原理としているかというと、
デスクワークをしているときというのは上肢の内側の筋膜ラインが短縮位となってしまいます。
しかし、お伝えした体操はその反対に上肢内側の筋膜ラインを伸張させる方向へと運動を促しています。
よって、この肩こり体操では上肢の内側の筋膜ラインの全てをゆるめることが可能となります。
肩こりのほとんどの方は、
上肢アームラインの内側に疲労が蓄積されていますので、
この疲労を取り除くには短縮している部分を緩ませるということが大切になってきます。
また、この体操をおこなうときのコツが首を回す際に深呼吸をおこなうということです。
深呼吸をおこなっていただくことでより緩みやすい状態となります。
こうしたところも抑えていただけるとより効果が出ます。
もう一度ポイントを押さえると…
母指を握り込んで手首は尺屈位
肘関節は伸展位
肩関節は最大水平外転位
肩甲骨は最大内転位
最後に頸部をゆっくり回す
このような形でセルフエクササイズとして、
今担当されている肩こりの方へお伝えいただけると、
症状がもどってしまったり増悪した際にある程度は自身で管理ができると思います。
是非、このアイデアや知識を使ってみてください。
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